最初の海外旅行は1997年の9月のことでした．大学院修士1年で，研究費から補助が出るというので指導教授とともにスウェーデンを目的地として出発しました．それから4度スウェーデンを訪問するとは思いませんでしたが，指導教授の30数回ほぼ40回に近いというスウェーデン渡航歴に比べれば大したことはありません．

　学部のときに海外旅行をしなかったのは主に経済的に費用の捻出が不可能であったことと，あまり海外に興味を持てなかったドメスティック思考があったように思います．1997年から2001年まで毎年のように何らかの縁で海外に出かけていることを考えれば，もっと早くから行っても良かったのかなとも思います．特にゼミの後輩たちが学部時代の自由をフルに活用して，ヨーロッパ中のユースホステルを渡り歩いたりしているのを見るとうらやましくもありました．

　毎年のように海外に出かけていると言っても，それほど多くの国を訪ねているわけではありません．1997年にはスウェーデンに行くのに英国航空(BA)を使ったのをきっかけにロンドンに2日ほど滞在しました．当時，私の学部時代の友人が英国留学中でしたから旧交を温める意味もありました．1998年も英国航空を使って行きましたが，スウェーデンでの日程の前にプライベートでノルウェイを訪れてフィヨルド観光などをしてから鉄道でスウェーデンに入りました．1999年は北回り便ではなくタイ航空(TG)を使ってバンコク経由でスウェーデン入りしました．せっかくだからバンコクに滞在すれば良いもののこの時は通過しただけでした．2000年はスカンジナビア航空(SA)を使ってコペンハーゲン経由でスウェーデンに入りました．この年は途中から妻を呼び寄せて，ストックホルムとロンドンの夏休みを楽しみました．2001年は3月に社会保障分野派遣専門家養成研修に参加させてもらった関係で，タイとカンボジアを訪問しました．このときの航空会社はタイ航空(TG)と国内線でバンコクエアーやロイヤルカンボジアエアーなどを使いました．そして7月末から8月初旬にかけて全日空(NH)をつかって3度目のロンドン滞在です．

　海外に出かけるのにパックツアーを選択するというのは，効率的に精力的に名所を回る観光が目的であるならお勧めです．私はパックツアーに参加したことがありませんのでうかつなことは言えませんが，団体でどっとやってきて記念写真をとったらさっといなくなる，あの効率性は驚くばかりです．私の場合は航空券とホテルを別々に予約する方法をとってきています．これが最大限に日程をプランニングするための最低条件です．調査研究のための訪問であれば，同行者も現地集合現地解散というのがごく当たり前に思います．

　行ってみたいと思いつつ機会が無いのがアメリカです．ハワイやグアムも安くいけるアメリカですが，できれば東海岸・西海岸ともに行ってみたいですね．国際学会の報告実績づくりで近いうちに行くということになるのかもしれませんが．でも，格安航空券でロサンゼルス往復が10万円を切っていたりしてヨーロッパ行きと比べると安いですよね．

（2001年7月30日ロンドン行き全日空NH201便機内にて）