3月14日の市議会文教委員会

教育委員会が民間委託・PTA委託の4月試行見送りを表明


 3月14日の市議会文教委員会で、焦点になっていた学校給食問題について、市教育委員会は民間委託・PTA委託の4月試行は延期し9月からの試行をめざすことを表明しました。
 また、どんぶり導入や自校献立、地場食材使用、米飯給食拡大、学童保育・高齢者への食事提供等の多機能化などの改善できるものは4月から試行に取り掛かる。また、保護者の参画のため各学校に学校給食運営委員会(仮称)を設置することなどの方針も示しました。

具体的試行の内容
@学校給食運営委員会の各校への設置
  PTA参画のための組織づくりとして、学校長、給食主任、給食現場の職員、PTA代表、内容により児童生徒を加えて組織するもの。
A強化磁器のどんぶり導入
  小学校5校、中学校3校で強化磁器製のどんぶり導入を試行する。
  小学校で内定しているのは三勲・旭竜、中学校では桑田・芳田。
Bドライシステムの導入
  福島小学校で新年度予算が確定し次第準備に取り掛かる。
C残菜処理装置の導入
  中学校1校で4月から設置機種を選定し、購入する。
  (残菜を処理して堆肥をつくるシステム)
Dランチルーム整備
  小学校3校、中学校2校で整備する。(今までも整備されてきていたものの拡大)
E米飯給食の拡大
  3校程度週1回増やす。(現在の週2回を3回にする)
F自校献立の導入・地場産の食材使用・自校炊飯
  学校行事に合わせて、地場産の食材使用、米の自校炊飯は小中学校計2校程度で試行する。
G学校給食の多機能化
  部活動・学童保育・高齢者への給食は、関係するところとの調整を行い、夏休みに試行する。
H食材購入の見直し
  (財)岡山市学校給食会と納入価格引き下げで調整中。
I学校栄養職員のチェック機能と指導性の発揮、保健所機能との連携強化
  安全衛生のアップのために保健所と調整する。
J施設設備の集約化、保温・保冷コンテナ導入
  関係者の理解を得るために協議していく。 


2月18日の市議会文教委員会

岡山市は4月からの試行の全面実施は困難と市議会文教委員会で報告
   「PTAや民間委託について十分な協議が進んでいない。」と市教育委員会

 新聞等で報道されていますが、岡山市教育委員会は2月18日の市議会文教委員会で、問題になっている試行について、基本的には試行へ向けて努力を続けるとしながら、PTA委託や民間委託について十分な協議が進んでいないとして、試行の全面実施は困難との考えを示しました。
PTA委託や民間委託については、私たちも試行反対を訴えてきたものですから、この判断は正しいと考えます。背景には、現場での混乱や市議会議長からの慎重姿勢を求める文書が教育委員会に届けられたことなどもあると見られます。
もともと無理のある計画とはいえ、私たちの運動で情勢は変えられることを感じさせるものです。
しかし、試行の中にはぜひ急いで進めたい項目も多いわけですから、それらについては試行準備を急ぎ、ぜひ4月から試行できるよう求めていきたいと思います。

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