7項目の制約の撤廃を学校に通知


 市教委は7月12日、市立の小・中学校長に対して「学校給食で使用する食材、食器具等について(通知)」という文書を送付しました。

 これは「従来、調理作業や洗浄作業等に配慮して」行ってきた7項目の制約について、「あくまで児童生徒のための学校給食であるという原点に立ち、献立作成の段階から、その献立に最もふさわしい食材や食器具を使用することとし、従来の制約は行わないこととした」というものです。
 また、合わせて箸についても子どもの持参とされていたものを「今後は、各学校で準備してもよいこととした」としています。

 良くする会のメンバーである岡山市職労は、今までずっと市教委に制約の撤廃を求めてきましたが、市教委はそのような制約はないと言い張ってきました。しかし、調理現場では現実にその制約が守られ、豊かな学校給食への足かせになっていました。
 市教委が言うように調理作業や洗浄作業に配慮していたということは、市民的には市教委と当該の労働組合との合意の上で行われていた制約と受け取れるものです。

 ここへきて、その撤廃を市教委が決断したということは、私たちの充実を求める運動の成果であるとともに、現場の調理員さんたちも仕事は大変でも努力しようという姿勢になったことを示すものです。

 撤廃された制約は次の7点です。
@ 大規模校(児童生徒数1,300人以上)については、調理作業上の配慮から献立の一部を変更することができる。
A 同じ日に2種類の揚げ物はしない。
B かき揚げ、きんぴらのごぼうは、ささがきごぼうを使用する。
C りんごの皮剥きはしない。他の果物についても皮を剥く物は使用しない。
  ただし、自由献立日には学校内で話し合って使用することができる。
D フランクフルトは、棒なしとする。
E 里芋は、洗い里芋を使用する。
F 米飯給食以外は、3種類の食器は使用しない。