よい給食とは何か 新村 洋史(中京女子大学助教授) 2002年1月27日(岡山市で開催された市民集会の講演より) A.学校給食の運営面 1. 教育委員会の姿勢、見識…給食法に基づいて充実させる責任を果たしているか。 2. 校長の姿勢、見識指導性…正しく発揮されているか。学校が給食の方針を持っているか。 3. 父母参加…父母がきちんと意見を言える 4. 子ども参画…メニューを考えて提案する。希望を届ける。 5. 地域住民の幸せ発達につながる…学校が地域に支えられている。地域と学校が共に栄える。 B.条件整備面 1. 衛生管理…施設設備(ドライシステム、調理機器の整備) 2. 人員整備が整っているか…栄養士が全校にいて、調理員が全員正規の職員になっているか。 3. 予算面…どのくらいお金をかけられるか C.料理としての給食 献立・食材・調理法は給食そのものである。 これらは、食教育における教科書、教材そのものでこれが決めてである。 旬の食材を調理し、どこで取れたものだとか、生産者の顔が見える給食は、生産者の苦労や努力・文化を伝える。 栄養士・調理員が力を発揮できる。 1. 献立のたてかた…子ども、父母、先生の願いが込められたもの。 2. 食材…本物の味を伝える献立で旬のものを調理する。食教育にふさわしい教材である。 3. 調理法…作ることはねうちがあり、栄養士と調理員の努力がもっと評価されるべき D. 給食指導 1. 楽しく食べることが基本「ともに食べることがともに生きること」 共食文化を先生や栄養士が作っていく。 2. 教師のあり方…食べることが重要だとわかる教師。 3. 子どもたちとの交流を深める。…栄養士・調理員はお母さん的存在。先生方とは違う子どもたちの応援団。働いている姿を見せ、料理の工夫を知らせていく。 4. 主権者を作る。…食文化を担う主人公を育てる。 5. 管理主義的でない食べさせ方…無理やり食べさせてないか 6. 子どもの食の現状把握…家庭や地域に関しても指導して、食生活コーディネーターの役割を果たす。 7. 栄養士、調理員の専門性が生かされているか…職員会議にも参加し、教室にも出かけていくなど 8. 総合学習として学校給食が生かされているか…すべての教科につながる |