陳 情 書




                学校給食改善についての市民への十分な情報提供と
                市民合意のない拙速な試行の中止を求める陳情


陳情の要旨
一、学校給食の見直しに関する中間報告とそれを受けた試行内容についての情報を十分市民や教職員に知らせ、市民や教職員の論議や意見が尊重されるようにしてください。そのために、市民や教職員に中間報告の内容や試行実施に当たっての課題やメリット・デメリットを説明し、意見を聞く場を積極的に設けてください。
二、特に委託や集約化の試行については十分な論議や準備ができていない現状をふまえて、4月からの試行は行わないでください。

陳情の理由
 岡山市は岡山市学校給食運営審議会の中間報告に盛り込まれた内容について、3月中旬に実施校を公表して4月から試行するとしています。しかし、実施校公表から半月ほどで準備が間に合うとは考えにくく、また当該校の子どもや教職員、保護者の理解と納得が得られ、協力体制が築かれるためにもとうてい時間が足りません。
そもそも、市民や教職員、学校給食関係者には今回試行しようとする具体的な施策の内容やそれに伴う問題などが十分知らされておらず、各地域の学校での論議も一部PTA役員以外ではあまり進んでいないのが実状であり、市民合意はできていません。また、学校給食の現場で働く職員たちの委託に対する危惧に対しても、それを覆すに足る十分な説明がなされていないのが現状です。
学校給食は一歩間違えば他都市でのO―157事件のように、子どもたちの命にかかわる重大な問題です。また、子どもの食が乱れ日本の優れた食文化が崩れつつあるもとで、家庭での子どもの食を豊かにしていくためにも、今回の学校給食の論議を契機にして、親も学校の教職員も食や食教育の大切さを再認識していくことが大切だと考えます。   
そのためにも、十分な情報公開のもとでの市民的な論議を起こして、その声や意見を十分尊重することを求めます。

2000年3月6日

岡山市議会議長 
磯 村  博 様

               陳情者  岡山市の学校給食をみんなで良くする会
                    会 長   山 口 捷 子
                   (住所 岡山市津島中1−2 RE103)