RIGHT TURN ON RED

日本とアメリカの交通ルールの大きな違いというと、車は右側通行ということは、皆さんもよくご存知だと思います。他に違いというと(北米のほとんどの地域では)赤信号でも右折できるということがあります。赤信号でも、完全に一時停止して安全が確認できれば右折できるのです。ただし、"NO TURN ON RED"の標識が掲げられている場所では右折は禁止です。"何時から何時まで no turn on red "と書かれた標識もありますから注意が必要です。
以前カリフォルニア州のある町で車を運転していた時、時間帯指定のある"NO TURN ON RED"サインのある交差点で右折したところ、パトカーに止められて交通違反のチケットを切られてしまいました。そこの交差点はある一定の時間帯は右折禁止"no turn on red"ですが、それ以外の時間帯は右折可 "turn on red " です。よく通る交差点なので間違えるはずはないと思ったのですが、自信がなかったのでとりあえず大人しく帰ってから、確認の為、今度はカメラを持ってもう一度その交差点に行ってみました。交通違反のチケットを切られた場合、簡易裁判所(small claims court )に出向いて異議を申し立てることができるのです。標識には"NO RIGHT TURN ON RED (xx:xx~xx:xx)"と書いてあり、チケットを切られた時間はやはり右折可能な時間帯でした。証拠として標識を写真に撮り、簡易裁判所に行こうと思っていた矢先に、警察署からこの前に違反チケットは間違いだったとの手紙が届きましたが、なんとも初歩的なミスです。
この"RIGHT TURN ON RED"は、アメリカ東部では50年以上前から、西部では1970年代に石油危機をきっかけとして燃料節約の為に規則化されたということです。
効率的な交通ルールのようでもありますが、"RIGHT TURN ON RED"の交差点では重大な衝突事故が多く発生している事実もあるようです。
とにかくどんな交通ルールのもとでも油断は禁物ですね。