日焼け止めクリームとNintendo

某海外有名化粧品ブランドの日焼け止めクリームのサンプルをお店で頂いて使用してみました。
使用感が良かったので欲しくなったのですが、問題はお値段です。美容液効果もある日焼け止めクリームとはいえ、私にしてみると考えてしまう価格でした。お値段は高くてもそれなりの効果があるのであれば・・・・、容量も結構あるから使える期間を考えればそんなに高くはないかな・・・・、などとあれこれ考えているうちに、参考までにネットで口コミや評判を検索してみようと思いました。いろんなサイトを検索しているうちに、その化粧品を紹介しているオーストラリアの記事に行き当たりました。読んでいくと、「もしあなたにNintendo DS を買う余裕があるのなら、このクリームは絶対買う価値がある商品です。」という記述がありました。別の製品と比べてこちらの方が優れているとかいう事ならわかりますが、どうして何の関係もないゲーム機が登場するのか不思議だったのですが次のような事を言っていました。Nintendoを買ってちょっとした楽しい時間を過ごせるのだったら、それと同じくらいの出費で、美しい肌を手に入れる事ができてハッピーな人生を送れる、そんな事が書いてあったように記憶しています。なんだか強引なこじつけみたいな印象もあったのですが、何故か納得してしまい、結局その商品を購入してしまいまいした。その商品について成分や効果などをくどくど説明するよりも、同じような価格帯の全く異なる分野の商品を持ってきて視点を変えてアピールすることがかえって効果的だったのかもしれません。
いつも感心するのは、海外の方達のプレゼンやアピールの能力です。さほど大したことがないと思うような事でも堂々と時間をかけてプレゼンされると、大したことになってしまいます。要は最後に相手を納得させることができるかどうかです。そうする為には豊かな語彙力や表現力が必要になってきます。また、人に何かを伝えたい、話をしたいという気持ちも必要ですし、それを評価してくれる環境も大切だと思います。
以前、小学生の英語のレッスンで、自分が興味を持っている事、好きな事(物)についてみんなの前で発表する、ということをしました。ひとりの男の子は好きなゲームについて発表しました。ゲームの内容や遊び方を英語で説明するところまではまだ難しくて、主にゲームに登場するキャラクターの紹介になり、キャラクターを絵に用いてそれぞれの名称をいろいろと教えてくれました。レッスンが終わった後、参観にいらしていたひとりのお母様から「ゲームのキャラクターの名前を言っていくことが英語の勉強になるのですか?」とのご批判を頂きました。英語を習っている以上、よりたくさんの英語を使えるようになることは確かに一番大切ですが、単語、言語、という以前に広くコミュニケーションという捉え方で学習したいと思います。人と話がしたいから、誰かに聞いて欲しいことがあるから言葉を使うのであって、どんなに単語の知識があってもコミュニケーションを取ろうという気持ちがなければ何の意味もありません。現在は音声教材も自由に手に入りますしとても恵まれていると思います。英語のレッスンがコミュニケーションをしたいと思うような気持ちを育てる役割をしてくれたらと思います。