チップ(Tip)のお話

日本ではチップを渡す習慣はありませんが、海外では常にチップのことを頭に入れておく必要があります。ホテルやレストラン、タクシー、美容院などを利用する場合など、いつもチップが必要です。
ホテルでベルボーイに荷物を運んでもらった場合は大体大きな荷物ひとつにつき1ドルを渡し、ベッドメーキングをしてもらうのに枕のところに1泊につき1ドル程度を置いておきます。よく、ホテルのサービスでベッドサイドのテーブルにチョコレートを置いてくれたりしますが、そのチョコレートがおいしくて、もう少し食べたいな、と思ったら少し多めにチップを置いておくとおまけをしてくれたりします。レストランやタクシーではチップは料金の10〜15%くらいといわれていますが、そこの国や都市、レストランなどの格によっても違ってくるので、一応調べておいた方がよいかもしれません。アメリカでは州によって州税が決められていますが、大体その2倍を目安にするとよいそうです。
チップは受けたサービスに対する感謝の気持ちを表すものだから、気に入らなければ別に払わなくてもいいのではないかとも考えがちですが、余程のことがない限りは最低ラインのチップは払って、次からはそこは利用しないようにする、というやり方の方が良いようです。チップは従業員の大切な収入の一部となっているわけですから、たかがチップと軽く考えてはいけないようです。アメリカではチップの総額が年260億ドルにもなるのだそうです。
チップ用の細かいお金を持ち合わせなかった場合は、料金とチップの総額を引いた分だけ『xxドルお釣りを下さい。」と言う方法があります。クレジットカードで支払う場合は、伝票に自分でチップの額を記入してサインします。私の知り合いは、すっかりお酒に酔ってしまい、伝票に15パーセントの額を記入するつもりが、何故か50%で計算した額を記入してしまい、翌日控えの伝票を見て二日酔いもいっぺんに醒めてしまったそうです。海外に行ったら頭の片隅にチップ用電卓を準備しておきましょう。