Chocolate

チョコレートといえば、甘いお菓子、ですが、その起源はとても苦い飲み物だったのです。

カカオ豆(cacao bean)を熱湯の中で煮出した味はかなり苦く、16世紀半ばまで南アメリカ以外では知られていませんでした。偶然にこの飲み物に出会ったスペインの探検家がカカオ豆を国に持ち帰り、そこから、いろいろなバリエーションができてきたのです。シナモンやバニラを加えたり、時には甘みを加えたりなどしたこの暖かい飲み物はヨーロッパ中に広まりました。コンデンスミルクや固めた乳脂肪を加えるたりするようになったのは19世紀になってからで、その頃にチョコレートが作られるようになりました。

"chocolate" という単語の由来は?

chocolate はナワトル語というアステカ族(メキシコ先住民)の言語で「苦い水」を意味する xocoatyl から由来しているという研究者もいますが、これについてははっきりわかっていません。
チョコレート歴史研究家のCoe 夫妻の説によると、南アメリカに住んでいたスペイン人征服者たちはチョコレートを好んで飲んでいたが、アステカの言葉をスペイン語読みで発音したがらなかったことからchocolateという言葉ができたということです。どういうことかというと、スペイン語で頭を"caca"と発音する言葉は幼児語でいう排泄物を思い起こさせるというのです。特に茶色のものについて述べる場合は上品な社会ではかなり歓迎されない言い方でした。そこで、別の南米の言語であるマヤ語から、社会に受け入れられる音を持ってきて、オリジナルのナワトル語を作ってしまいました。'choco'(マヤ語で'hot'の意味)が'caca'(ナワトル語で'bitter'の意味)に置き換わって使われるようになったということです。

ところで、チョコレートに関する言葉ですが、どれくらいご存知ですか?

名詞:chocolate, milk chocolate, white chocolate, cocoa, choc-bar,chocoholic,hot chocolate, iced chocolate, devil's food cake(チョコレートケーキのことです)、chocolatier、ganache など。

形容詞:chocolaty、 chocolate-box (かわいらしい、感傷的な)