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「狂牛病」 発生その後
9月11日の朝刊のトップを飾った「千葉県で狂牛病の疑いのある牛発見」のニュース以来、その余波はとどまるところを知りません。
日々新しい情報が入り、前日までの内容が陳腐化する事もありますので、まだ判断が難しい状況ですが、10月1日現在での問題点を整理しておきたいと思います。
@肉骨紛
まず病気発症の原因として疑われている肉骨粉(ミートポーンミール)については、まあのが牛豚をいただいているすべての生産者、
「アルプス牛」の青木さん、福沢さん、「伊勢牛」の上村さん、TONTONの大浦さんとも、励前から使っていません。96年にイ
ギリス政府が初めて、牛の狂牛病が人に感染する可能性を指摘して大騒ぎになった時に既に、餌の内容を確認して、肉骨粉を使用していないことを聞いています。ですから安心して食べていただいて大丈夫です。
A危険部位
異常ブリオンの蓄積しやすい部位をEUが分類していますが、この表は頭に入れておいた方がいいと思います。
表 狂牛病で恐い部位はどれか |
感染カ(a) |
部位 |
高い感染性 |
脳、脊髄、眼 |
中程度の感染性 |
回腸、リンパ節、近位結腸、脾臓、扁桃、硬膜、松果腺、胎盤、脳脊髄液、下垂体、副腎
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低度の感染性 |
遠位結腸、鼻粘膜、末梢神経、骨髄、肝臓、肺、膵臓、胸腺 |
感染性が見られない(b) |
血塊、糞、心臓、腎臓、乳腺、牛乳、卵巣、唾液、唾液腺、血清、骨格筋(肉)、精巣、甲状腺、子宮、胎児組織、胆汁、骨、軟骨組織、結合組織、毛、皮膚、尿
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B今後の方向
今まで失態続きですっかり信用を失ってしまった農水省、厚生労働省も、さすがに危機感を持ったのでしょう。矢継ぎ早に政策を決めて行っています。
・12カ月齢以上の食用牛の特定危険部位を焼却処分。
・30カ月齢以上の牛の全頭検査。検査態勢が整うまでそれらの牛は出荷停止。
・肉骨粉の輸入全面停止。
・屠蓄処理での背割り禁止を指導。
これらの流れから、一応安心できる体制が整いつつあると見てもいいのではないでしょ
うか。ただ性急すぎて、経済面での影響をどれほどカバーできるのか心配でもあります。
肉骨粉販売の300億円に依存するレンダリ
ング業者の救済だけでも大変です。背割りと
いうのは屠蓄後に牛を背中から半分に切るのですが、これをしない処理の仕方は想像でき
ません。施設の経費も相当膨らむでしょう。
Cまあのとして
「骨格筋(いわゆるお肉)」はリスクなしと言われていますので、お肉は大丈夫でしょ
う。イギリスではミンチに脳も混ぜていたら
しいですが、こちらでは端肉とスネ肉など骨格筋(お肉)しか使いませんので、問題あり
ません。
骨付きカルビは不安がありますが、元来扱ったことはありません。
ホルモン類のうちレバー、タン、テールを扱っていますが、タンは脳、眼に近いものの接触はないのでOKです。レバーはリスク3
で、テールは骨髄も入っているので、レバー
と、テールは当面扱わないことにします。 |
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