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 ユーリさんの柏便り 
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◆◆<番外編 in レバノン (part.1)> 2000年10月15日〜22日◆◆

レバノンという国は日本で報道されている程、危険な国ではありませんでした。
地中海に沿っているので、景色がとてもよく、私の父親によると映画のロケでもよく使われているらしいです。
確かに今レバノンの下の方(日本が試合をしたサイダ)では厳重体勢を感じましたがそれもほんの一部で、そこで生活している人たち、キレイな海を見ていれば忘れてしまいます。

このへんのことはきっとふーみんさんが詳しく書いてくれるでしょう。多分。

私達は到着した日(夜中3時ホテル着!!)寝ずにホテルから代表のいるホテルまで1時間遅れてやってきたタクシーで向かいました。(タクシ−を予約していたのにもかかわらず)
練習があると思っていったのですが、ひとあし遅かったようです。

全チームが宿泊していたので、ロビーもとても賑わっていました。
仕方ない、朝食もまだだったのでホテル1Fにあるレストランで「レバノンの朝食」を頼みました。薄っぺらーいパン(マルクーク)、臭いのあるチーズ、ビーンズのトマト煮込み風?、パン各種、サラダ(キュウリとトマト)、クリームチーズのようなもの?。
ウエイトレスの女の子に「これは何か?」と聞いてはみたものの語学力が伴わず、理解出来なかったのはいうまでもありません。

美味しい、とも美味しくない、とも言えない食事をしている時に団体で選手たちは帰ってきました。遠くに知ってる顔が何人か見えます。
ミョンボさんも・・。そしてサンチョルさんも。 やっぱり数人しか分からない!

ホテルの外にはグレーのアーミーを着た軍人さんが何人かいたのがちょっとビックリしましたが、ロビーにいらした沢山の関係者の皆さんが優しい顔をしていた事にとても安心しました。

しばらく、どうしようかと計画を立てていると
サンチョルさんが出てきたので話をしていました。
イヨンピョと同室と言われて、ちょっと黙っていると12番、分かる?と聞かれてしまいました。なんとなく・・・。
で、これから朝食だそうです。選手の朝食は離れの建物でした。

回りになんにもない所なので私達も動きようがなく、どう時間を潰そうか、なにをするにもタクシーに乗らなくてはならないので節約したい私達は極力タクシーは使うまい、というのがありました。

そのあと、
ミョンボさんに挨拶、のはずがサンチョルさんが突然リンゴをくれたので(きっとバイキングで持ってきたと思われます)そのままなんとなくお話してしまい、ふと見るとふーみんさんがミョンボと話しています
ちょっと遅れながらの挨拶をして、(驚くこともなくここは柏か?と思うくらいのいつもと変わらぬ
ミョンボさんでした。)

さすがに時間もあるので仕方なくタクシーを呼び、旧市街地へ。多分このあたりではそこで住民が普段の生活品を買い揃えているであろう場所です。細い路地が多く、それぞれ、貴金属、布地、家具、カバン、ソープ!、等と分けられていました。
ドラム缶に座って「レバノンコーヒー」を飲んだりナッツを食べたり・・・。
そこで現地の人に何カ所か見所を案内して頂きました(親切で、なので勿論お金などとられません)
どんなに英語が出来たら、と思いました。必ず英語出来ますか?と聞かれ、NOというとフランス語出来ますか?と聞かれます。
ますます分からないって! でも、レバノンではフランス語も公用語として使われているようです。

その後、ホテルで
ミョンボさんと話す機会があり、(多分、試合に出ないから心の余裕も多少あったと思います)レイソルはどうですか?と聞かれて、韓国代表のほうこそ〜とは言えなかったですが言いたかった〜。
そこで、ミョンボさんから1試合だけの出場停止を言ったのでどんなに喜んだことか・・。
日本にいるみんなに知らせたーい、と思ったことでしょう。(結局、日本でもその情報はあったようですね)
ミョンボさんパクチソンと同室だそうです。
来年もレイソルにいることをはっきり頷いていました。翌日の練習のことも聞いて、なんだか質問責め。インタビュァーじゃないけれど、色々知りたくてつい。ちなみに
ミョンボさんの服はNIKEの上下。それと時計もNIKE。
サンチョルさんもNIKEの上下。時計はブルガリだ!

近くで中国チームが食事していました。雰囲気がとても明るい。
外を散歩したりしてる人もいながら、試合会場へと向かう姿を見送りました。

スタジアムまでもやはりタクシーです。普通のタクシーでは高くつくので、通りにでてセルビスタクシーをつかまえることにしました。
普通のタクシーより安いのです。「タクシー」という表示がなく、クラクションで合図してきます。これがみな、オンボロ車。慣れない私達は、運転手を見ると怖そう、と思うと断り、なかなか捕まえるのにも勇気がいりました。ただ、慣れればこっちのものでそのうち、交渉したりもするようになりました。
スタジアム近くまでは入れず、途中から歩かされます。降ろされた所からはアーミーを着た怖面の軍人さんらがいます。
途中にはホブスという厚みのあるパンを焼いて売っています。

スタジアムに近づくと声を掛けられ、深く話していくとレフリーの方でした。確かに茶のジャケットにFIFA文字のバッヂがついていました。中近東の国の方だったはず。そのうち、韓国のレフリーの方も合流してそこからはなんとなくの韓国語で会話。日本戦も観る、ということで明日会いましょう!と言い、別れました。

写真はダメかな、と思っていたのですが軍人さんに聞くとOKで、マスコットの造りもの(かなり大きい)をバックに。
中に入るときにチケットの半券を切りますがここでは小さいほうを返されてしまいました。でも、半ば強引にチェンジして頂きました。
私達の席は相手国の応援団の隣り。2Fメイン中央にそういう方々が座るとは思ってもいませんでした。
席を少しズラしての観戦。韓国の応援の方もいらして、ちょうど真っ二つにして応援合戦になっていました。
その間、私達がめずらしいのか色々な方が声をかけてきました。年齢聞かれてちょっと誤魔化して、と、そういことは忘れていません(;^_^A

1試合めが終ると同時にもう2試合めのチームが入場してきて慌てて準備する私達。
ホテルでお会いした関係者の方々も同席でこれがまた韓国チームを応援していたので意気投合です。
テグッキだけは取られないよう必死でした。
でも、隣りにいる相手国の応援がうるさくてうるさくて試合に集中出来ません。鳴り物を持っているのですが、それがだんだん
小さなラッパ1つから3つに変わり、終いには拡声器になっていました!

サンチョルさんを中心に見ていましたがどうもあのポジションでのサンチョルさんは私は好きではありません。プレイがどうの、というより前でプレイしているのが合っている、活き活きしている、そういう気がするんですよね。あくまでも個人的な意見です。

試合後、ホブスを買って、それが夜御飯に。
帰りもタクシーには乗らず、のつもりがなかなか見つからないので粘って安くしてもらってホテルへ戻りました。
そこにはなぜか勝ったクゥェートのスタッフが。そして、選手が泊まっているホテルで会った人もいたので、すっかり言われてしまいました。よりによって、ここのホテルになんでいる〜!!です。
翌日は練習がある、と聞いていたので早めの就寝。

海外のホテルはスリッパ、歯磨きセットがないのは当り前、と思って用意していましたがポットまでなかったとは! 念の為、日本からカップラーメンとコーヒー、紅茶、スープなど持参してきたのに〜。わざわざロビーへ行ってお湯を差してもらうのも面倒だったので、次のホテルではあることを期待することにしよう。

(続く)

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