A(早 春 編)

媛孫に、描いて残すや、玩具ひな
茶筅持つ、手が美しき、野点かな
八重椿、獅子の如く、狂い咲き
 
ぼけの花、見ればかなしき、我も亦
早春や、出窓の一鉢、彩放つ

いずれも、昭和37年頃の作品です。            B(花見編)