2015年6月の裏庭
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6月のある晴れた日の朝、突然出かけたくなって、電車に乗って着いたのが松戸市の千代田線北小金駅。駅北口を出て、商店街を10分ほど歩いたら山門が見えてきた。長谷山本土寺は日蓮宗の本山で1277年の開山。この寺ではしばしば「翁会」と称する句会が催され、1804年10月には小林一茶も参加しているので、一茶ゆかりの寺として知られているが、別名の「あじさい寺」のほうが有名かも知れない。毎年梅雨のあじさいが色づく頃には多くの愛好家が訪れて、よく手入れされたあじさいの花を愛でるが、その愛好家たちが老齢化しているのはちょっと心配。
この寺を最初に訪れたのは40年ほど昔で、買ったばかりの中古の一眼レフカメラを持ってあじさいを撮りに来たと記憶している。その日は日射しの強い、おそらく日曜日だったような。大勢の参拝者でごった返していて、一度通過した通路を引き返すことは不可能なほどの混みようだった。
その後も何度か訪れて、あじさいの他に紅葉や桜を撮影したが、なぜがそのときの写真があまり残っていない。今回はその穴埋めの使命?を負った感じで、1時間ほどで100枚強の写真を撮った。10時を過ぎて暑くもなり、団体客で混み出したので、あわてて退散した。急ぎシゴトで撮り残しの感もあるが、何枚かを選んでここにアップしたみた。
ただ、これほど人影が写らずに撮影できたのは、毎年のように出かける鎌倉ではあり得ないことで、今朝「出かけるコトを思い立った」天啓に感謝すべきか。感謝するだけなら疲労も出費も伴わないから気楽。
帰り道、年に3シーズンほど参道で店を開いている「船橋屋」に立ち寄ってくず餅を購入し、電車に乗った。じつは、このくず餅買いはこの寺を訪れる目的のひとつでもあった。くず餅..大好物。