まだ日陰には先日積もった雪が残っているけど、久しぶりの陽射しに誘われて散歩に出かける気になりました。例によって風趣のありそうな景色を探って、梅まつりの行われている湯島天神に寄ってから本郷三丁目にやってきました。この交差点の南西に建つ「かねやす」は、「本郷も かねやすまでは 江戸のうち」と川柳に詠まれた小間物屋で、当時は堀部安兵衛が書い看板がかかっていたらしい。本郷通り(中仙道)を北に向かって1分歩くと菊坂の入口があります。
2014年2月の裏庭
▲裏庭TOP
▲旧人類の草庵TOP
ここが菊坂の入口で全長700メートルほど。手前には「マクドナルド」があります。 路地を入った左手に金魚坂という江戸時代から続く金魚・錦鯉の卸問屋があります。なんとこの金魚屋はレストランをやっていて、「金魚坂御膳・煮魚」というメニューがある。 まるや肉店の名物コロッケには「とうがらし」というのがあるが、訪れた時間が早過ぎて準備中だった。 ここを左折すると菊坂と並行した、幅2.5メートルほどの路地があらわれます。
菊坂へ上る階段です。この歯科医院は「一葉の井戸」に向かう狭い路地の目印になります。 「一葉の井戸」がある路地。突き当たりに鐙坂(あぶみざか)に登る石段がある。 「一葉の井戸」のあるところは樋口一葉菊坂旧居跡です。一葉は18歳から22歳までここに住んで、この井戸の水を汲んでいた。 「一葉の井戸」から振り向くとこんな感じ。
創業100年の「菊水湯」。壁に富士山と松島の絵があるらしいが、15時半にならないと開かないので入浴は諦めた。 菊坂からこの石段を下りて、左へ曲がると「一葉の井戸」が、右手に「菊水湯」がある。 菊坂を「菊坂下」へ向かって歩いて行くと「本郷五郵便局」があり、その右隣に建つのが「旧伊勢屋質店」で、貧乏な一葉が通ったそうな。 「本郷五郵便局」を右折すると「胸突坂」で、400メートルほど歩くと本郷通りの東大正門前に出ます。その出口にあるのが「落第横丁通り」です。