常磐線石岡駅から茨城空港行きのバスに30分ほど乗って「小川中央」という停留所で降りると、まるで時が止まったままでフリーズしたような土蔵街があります。ここ常陸小川には水戸藩の港として栄えていた頃の痕跡が残っています。このスポットは今後も長く保存してもらいたい貴重な街道です。
2013年11月の裏庭#2
▲裏庭TOP
▲旧人類の草庵TOP
バス停「小川中央」で降りて緩い坂道を登ると、間もなく風趣のある街並みがあらわれる。 この蔵の土台は大谷石のようだが、この石、舟で運んできたか、馬車か...などど考えを巡らすのは楽しい。まさか大型トラックとかはないだろうな。 見事な屋根の苔のおかげで布団は干せないのは気の毒。無造作に置かれた大釜の役目も気がかり。それよりも気になるのは2階の部屋?の住み心地。屋根にアンテナが立っているからテレビぐらいは楽しめそうだ。 バス停「小川上宿」は、「小川中央」より300メートルほど空港寄りのところにあります。帰りはこの停留所で乗りました。不思議なのはここを通る関鉄グリーンバスの運賃。石岡駅から「小川中央」までの往路は380円で、「小川上宿」から石岡駅までの復路は600円でした。300メートル遠いだけで220円も運賃が上がったのにビックリ。
古い建物にはなぜか柿がよく似合う。たぶん渋柿だろう。これが甘柿だったら面白さは半減する。 伊能酒造店の土蔵。この蔵に貯蔵されているかもしれない清酒「幾久一」は、いくら飲んでも翌日残らないキレの良さが売り物とか。 ホーロー看板の「コロゲン」なるもの、ネットでどう検索しても見当たらず。たぶん与えればコロコロと太る効き目のある餌のコトだろうが、牛の餌か、馬の餌か、あるいは鶏、豚、鯉、鰻、...さて。散歩から帰ってからの、こんな謎解きが楽しいのです。 幡谷本店は大正8年創業の醤油醸造所。主要製品である、本醸造「はたやキッコウタケしょうゆ」のロゴマークは「亀甲」の中に「武」の字。
伊能酒造店の表門。慶応元年創業の老舗。水運の経路が似たような下総佐原で忠敬が継いだ伊能家も酒を造っていたが、関係は不明。それとは別に、酒造という業種に関して、佐原が香取神社門前町で、ここ小川が鹿島神宮の社領であったことは無関係とは言い難い? 古い和瓦と雑草の見事なコントラスト。空が青いともっと見応えがあるのに..。たまに近くの空港からヒコーキが飛び立ってこの上を通過する。 見事な格子が付いているが、これは開閉できるのかどうかはわからない。ましてや、最後に開けられたのがいつか?などど誰に聞けばよいやら。 「小川二本松」バス停を過ぎて、旧街道が国道144号と交差したあたりのレストランで昼食。1,000円のロースカツ定食の味はまずまずでした。この店から国道を北東方向に300メートルほど歩くと、天狗党の残党を斬首始末した六万坂刑場跡があり、有名な心霊スポットとなっているとか。