奈良時代常陸国の国府が置かれていた石岡は前から行きたかった街です。近すぎて敬遠していましたが、小春日和の陽気に誘われてふらりと訪れました。その国府は天慶二年に平将門によって攻められましたが、これがいわゆる将門の乱です。
市観光協会発行の「まちなかの登録文化財」のパンフの順に歩いて約1時間の散歩でした。
2013年11月の裏庭
▲裏庭TOP
▲旧人類の草庵TOP
喫茶店四季。昭和5年建築で当初から貸店舗だったとか。コリント様式風の柱頭飾りと突き出た煙突が異彩を放つが、オーナーの心意気がしのばれる。 森戸文四郎商店。昭和5年建築。元は飼料店で「日配飼料」の看板がそのまま残っている。今は生花店。 きそば東京庵。昭和7年に建てられた数寄屋風建築。この店の蕎麦は食べログでも高評価。今回は立ち寄れなかったが、いつかは食べる目的で来たい。 すがや化粧品店。昭和5年頃の建築。元は雑貨店で現在は化粧品店。喫茶店四季の入る貸店舗と似た雰囲気のギリシャ風建築物。
栗山呉服店。昭和7年頃の建築。創業は100年を越える老舗で当主は4代目。1階店舗の磨き込まれたガラス戸が実に美しい。 十七屋履物店。昭和4年の大火のあと昭和5年に建てられた。この地区における看板建築の先駆だとか。ちょっと店の中を覗いてみると、奥に大量の下駄が。 久松商店。昭和5年頃の建築。元は化粧品・雑貨店で今は喫茶店。正面外壁の銅版は戦時中供出されたが、2005年文化財指定を受けるにあたり新しく張られたらしい。しかし緑青を吹いて銅板の雅趣が出るにはあと10年ほど要するとか。 福島屋砂糖店。昭和6年建築。大火直後なので外壁はコンクリート仕上になっている。右のシャッター部分から奥にある倉庫まで約50メートルのトロッコ用軌道がある。
丁字屋。江戸時代末期の建築で元は染物屋。今は観光施設「まち蔵藍」となっていて、抹茶が味わえたり中庭で藍染め体験もできる。 府中誉(株)。安政元年創業の造り酒屋。銘酒「渡船」の同名の酒米はカリフォルニア米のルーツになったとか。 平松理容店。昭和3年建築で翌4年の大火を免れた。新しい三色ねじり棒が斜めに取り付けられているのがおもしろい。この前の通りを300メートルほど行くと、石岡小学校があり校庭で国府跡の柱穴が発掘された。 見事なもじゃの蔵。ドラッグストアの駐車場にお邪魔して撮影。