岐阜県飛騨市神岡町道の駅ためのオブジェ
2000/8月〜10月


 岐阜県神岡町の民間団体から依頼されたモニュメントの制作です。
 依頼主は町のシンボルとしてのカミオカンデ(東京大学宇宙線研究所)を象徴的に
 表現したオブジェを、との注文でした。

 カミオカンデでは素粒子という極小の世界を調べることで宇宙全体の成り立ちをも
 知ろうとする研究が続けられています。これをメインのイメージとしてアイデアを
 組み立ててゆくことにしました。

 場所は神岡町の国道沿いにある道の駅「宙ドーム」の敷地内に設置の予定です。
 台座を地元の自然石を使いたいとの依頼主の希望で台座は現地で、本体はわたしの
 作業場と別れて進めることになります。


    それまで謎の多かった素粒子ニュートリノ
   の存在を世界で初めて捕らえることに成功し
   た施設がこのカミオカンデであったというこ
   と表すことと、その時ニュートリノの飛び出
   した場所が銀河系の隣の銀河、大マゼラン雲
   中の超新星の爆発であったこと そしてこの
   実証によってビッグバンによってできた宇宙
   が今後永遠に拡張し続けるか否かを結論ずけ
   る助けになったことを具体的な形に展開して
   ゆきます。



      数枚のラフなアイデアの中から一点を選び、まずアイ
     デアを図面に描きます。それを元に3次元CGによる仕
     上がり予想図でオブジェ細部の検討をおこないます。そ
     れを再度図面に反映させるという作業をくり返して決定
     図面を作成します。この段階ではまだ台座用の石の形が
     決定していないので仮の台座イメージを用いています。


     予想図をクリックすると大きな画像を表示します。

     オブジェの制作用図面制作工程の詳細


 作品は2000年より現地に常設展示されています。


 
 写真をクリックすると大きな画像を
 表示します。
 
 他のアングルからの写真はこちらから