組み上げおもちゃ
越生町の山車
2017年 7月11日〜23日

 日本の江戸末期から明治期にかけては、子供の遊びの為に美しい錦絵木版画が沢山作られ
ました。様々な遊び用の錦絵版画は「おもちゃ絵」と呼ばれています。その中に切り抜いて
組み立てる立体おもちゃがありました。これらは現代のプラモデルの元祖と言えるものです
当時の子供達はこれらを組み立てながら想像の世界に入り込んだことでしょう。     
 私は当時の山車の組み上げおもちゃ絵を参考にして、地元越生町の六基の山車の型紙を制
作しました。それを組み立て見本と共に、越生まつりの期間ウインドウギャラリーに展示し
ます。                                      
 絵師、彫師、摺師の高度な職人技で作られた錦絵木版画は、当時世界に誇れる印刷技術で
したが、私はそれをパソコンソフトとプリンターで制作しました。実際に制作してみると当
時の作者の高度な技と情熱がよくわかります。それ同時に、子供達が本当にこれを作れただ
ろうか疑問も湧きます。父親が子供にせがまれて必死になって作っているいる光景が目に浮
かんできました。                                 

お問合わせ: kusachiあsaitama.email.ne.jp  (”あ”をアットマークに換えてください。)

2017年 7月 草地 元

In Japan from the late Edo period to the Meiji period, many pictures for assembled
paper toys were printed with Ukiyo-e prints. Using these drawings as a reference, I 
made and exhibit paper molds of Dashi “the moving stage “of the Ogose-festival.
Hajime Kusachi  july 2017


1  本町:神武天皇乃山車  大正8年(1919)建造  


2
 新宿町:は組乃山車
 文政10年(1827)建造
 



3
 仲町:い組乃山車
昭和19年(1954)建造
 



4
 上町:豊嶋左衛門尉乃山車
 明治19年(1886)建造



5
 河原町:ろ組乃山車
 昭和12年(1937)建造





6
 黒岩町:素戔嗚尊乃山車
 明治29年(1896)建造



Gallery Home