登場人物

デンスケ先生
数学の先生
渡海
デンスケ先生の息子
チョコタン
千代子、渡海の母
小堺真里
デンスケ先生の生徒
小堺真里の両親 
椎菜
デンスケ先生の生徒、シーナ姫
椎菜の母
マサコ
デンスケ先生の生徒、アネゴ
片桐美幸
物理の先生、オダマリ先生
片桐美幸の義妹
山貫晃
ザイバツ
ジュリ
デンスケ先生の生徒、漫才師志望
ターマ
デンスケ先生の生徒、漫才師志望

感傷的な話が読みたいがそのへんに適当な物がないので自分で書いてしまう、と。

「いつでも歌いまくっている変な女の子」は御近所にモデルがいる。本当にいつでも歌っているのである。

地方には「車に乗って友達の家に行く途中『まだお前の家につかないのかよ』『何言ってんだ、ずっと俺の家の中を走ってんだぞ』」みたいな金持ちがいるのである。山貫は山勘の当て字であって、そういう名前の没落してしまった地方財閥から取った。

作中、幾つか歌が出て来る。

第一話「アニーよ銃を取れ」から『ショウほど素敵な商売はない』

第二話「フィニアンの虹」から『虹を見よう(虹を目指そう)』

第四話「メアリーポピンズ」から『凧をあげよう』『笑うの大好き』

第一.五話『オクラホマ・ミキサー』、「ウエストサイド物語」から『今宵』

訳は適当。

第三.五話でマサコが男子二人を連れて行った理由を説明しておく。椎菜が、自分をいじめた女子に会いに行くと言うことは相手に先に伝えてあった。その女子が家にいないということも考えられたが、場合によっては仲間を集めて危害を加えるという可能性もあった。その備えのためだ。

マサコは椎菜が相手を殴るなら加勢するつもりだった。しかしまったく何もしないまま呪いだけかけて帰ろうとする。呪いというのは相手に対して言葉にして伝えるということが必須である。

そこでその呪いを確実なものとするために「危害を加えたいのだ」というマサコの意志を相手の女子に見せつけた。またついてきた男子の姿を見せることによって「何か自分に危害を加えるつもりなのかも知れない」という「恐怖と不安」を相手に植え付けさせた。このあとはもう何もしなくてよい。

こうして椎菜が持ち続けていた「恐怖と不安」は相手の女子に乗り移ったのである。

八ヶ月後の卒業式に日時を移した最終話も書いたがボツとする。

椎菜は病気から恢復、応募したジュブナイル小説が受賞し作家の道を選択、マサコは両親を説得し政経に進路変更、渡海も学部は違うが小堺真里と同じ学校へ、オダマリも学校に復帰、漫才師志望の二人はすでに大阪に旅立っている。

デンスケ先生は「Tommy」というロックミュージカルが大好きだったというオチで終わる。「トミー」が好きだったから、チョコタンが決めた「渡海」という名前に賛成したのだ。そういう名前を思いつくようにに仕向けたのかもしれない。

ということで、主人公の小堺真里以外はみんな悪人だったというお話。