- 傘の中の二人
- ともかく甘酸っぱい感じのものが書きたかった。好きなのだ、こういうの。ちなみに高校時代の同級生の名前を殆どそのまま使ってるしエピソードもそのまんまだったりする。「あたし、山中理絵」はY本倫栄、聖子はT中聖子。武内はT内誠、石黒の役割が僕。僕の目の前で彼女が「付き合って下さい」なんて言うのをみて無茶苦茶心がドキドキしたものだった、他人事とはいえ。
- 聖子を見上げた。こいつってすっごく可愛いの。
- 美人で男子の中では人気が有った。
- 全然女の子の魅力がないの。
- 容姿関連の話は全部創作。もともと僕は倫栄ちゃんのこと好きだったので本当はもっと誉めたい。が所詮お話の中ではそうもいかない。
- 歌や楽器じゃ男子は捕まえられないわ。
- 「can't get a man with a gun. 銃じゃ男は捕まらない。」アニーよ銃を取れ、から。
- うげん、あいつったら碁なんか打ってる。年寄りくさぁ。
- 僕達は碁を打っていた。
- あんたわたしのあこがれの人
- そう言う言い方するなよな。ずるいよこのぉ、という感じ。
- きっと顔なんかも真っ赤だわ。
- 鬼気迫った顔というのを実地に観ることができてなかなか良い体験でした。
- あいつも真っ赤な顔してうつむいちゃった。
- 僕は爆笑していた。
- あいつの顔より石黒の表情の方が印象に残っちゃった。
- こう言う風であったら良かったのになという願望。
- 幸いなことに雨が降り出してるし。あいつが傘持ってきてないの知ってるんだ。で、玄関であいつの出てくるのを待つ。
- この時のシーンにも僕は出くわした。二人は相合い傘で帰っていったような記憶がある。それともT内に傘だけ渡し、聖子と一緒に帰ったのかも知れない。よく覚えていない。