黒部源流の代名詞 上の廊下 を紹介します


通称「かみろう」と呼ばれる上の廊下は黒部第4ダム湖の上流のゴルジユ帯のことで、ここではB沢出合までをまとめて呼ばせていただきます。
なお、ルートの紹介のページではありませんので、ルートなどは専門書などで確認してください。
また状況は常に変化しますので最新情報を確認して下さい。
 (このページの写真は99年8月末に撮影したもので、薬師沢小屋から下ったものです。写真は上流から撮ってあり、下流側から見たものは少ないのでご了解願います。)


黒四ダムから奥黒部ヒュッテまでは1日の行程だ。余力があれば1時間ほど行ってキャンプするのもいいが、ここは風呂もあり、管理人がとても味のいい人なので、1泊することを進める。

広い河原を何度か渡渉しながら1時間半ほど行くと、右手に下の黒ビンガが現れる。

(写真は上流から)

左 昼なお暗い口元(くちもと)のタル沢出合付近を上流から覗く。
以前は大きな淵だったが埋まっていた。
今年は不明。




右はその手前(上流)の渡渉

これより上流は廊下沢まで
左岸は落石に要注意!

廊下沢を過ぎると広川原に出る
広川原は、昔はビーバーダムのように流木や岩石などで出来た自然湖があり、それが崩壊、流出したあとの広大な川原。

広川原を過ぎると急に両岸が迫ってくる。
いよいよここからが「上の廊下」の真髄「上の黒ビンガ」の入り口だ。(写真は上流から)
間近で撮影しようとしても魚眼レンズくらいでなければ撮れない。
この迫力には圧倒されるだろう。


右はもう少し上流左岸にある「緑の滝」で、とてもすばらしい、心が洗われるような滝である。
上の黒ビンガから立石出合までには、金作谷出合やその他何ケ所かの大きな淵があり渡渉や泳ぎを強いられるが、高巻きはしない方が善い。

稜線から見た広川原


右は立石出合
ここから高天原へのルートがある


立石上部の渡渉
(限界まで増水している)


右は同じ場所の平水時
 (やや上部)


立石奇岩(約60m) 人と奇岩までは150m
右と比べると、先端が欠けている。


奇岩下流、左岸の滑滝

ざっと上の廊下を紹介しました。ここを遡上するときのコツは何と云ってもルートに詳しいガイドやリーダーがいることですが、ルートの変貌は毎年甚だしいものがあり、以前の知識が全く通用しませんので、最新の情報を入手して入山されることをお薦めします。


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