古いFRPタンクをレストアする その5

 

 バールを押し込んでなんとか外しました。

 樹脂がまわって癒着していたようです。

 それにしても,こ,これは……。

 なんとも無残。これにガソリンを詰める勇気はありません。

 底に溜まった樹脂です。

 ご覧のように,ヒビが入って,ところどころ剥がれています。

 FRP樹脂は,サンドペーパーなどで表面を荒らしてやらないと

食いつきが悪いのです。

 ただ流し込んだだけではこうなってしまいます。

 これを見ると,なんと無謀なことをするのかと思いますが,実は

これを実行する人は意外に多いのです。

 サビが出てしまったタンクの中に樹脂を流し込んで,全面になじませ,

サビを止めようとする人がいるのです。

 成功した人もいるかもしれませんが,大概は悲惨な結末になります。

 おやめになった方がいいです。

 サビ止めは専用の塗料がありますので,そちらをお使い下さい。

 これは純正の燃料コックが付くところなのですが,なんだかわからなく

なっています。

 剥がれた樹脂片がころがっています。

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