道具の手入編 その2 ホットワックスをかける


待望の(誰も待ってネーよっ!って、ツッコミは無しにネ。)道具の手入編その2です。
今回はホットワックスの掛け方を。ただし、私の自己流です。正しいか、間違っているかは知りません。
まあ、基本的には間違ってはいないと思いますが、より良い方法はあるでしょうから、
正確にはチューンナップ本(スキーショップ等にあり)を参考にすると良いでしょう。
ホットワックスというと、「難しい」といったイメージがあるかと、思いますが、
実際には実に簡単です。そりゃ、「極める」となれば、難しいでしょうが、私レベルならば、これで充分です。
「えっ!?ホットワックスって、こんなに簡単なの?じゃ、やってみようっ!」って気になって貰えれば幸いです。

実際にやって見て下さい、ホットワックス。「え?これがあの板?ほんとに同じ板なの?」って思えるくらい滑りが違いますよ。


用意する物
1:SWIX ファイバーレーンプロ 
2:プラスチックスクレーバー
3:SWIX CHワックス CH8
4:SWIX CHワックス CH10
5:スチールファイル 滑走面側のエッジ研ぎに使用
6:普通のアイロン
7:ワックスコルク
8:コンケスト シャープナーミニ サイドエッジ研ぎに使用
9:メタルスクレーバー
10:ナイロンブラシ
11:コンケスト スポーツイレーサー♯60 エッジの錆落しに使用
12:コンケスト スポーツイレーサー♯100 エッジの錆落しに使用
13:コンケスト スポーツイレーサー♯250 エッジの錆落しに使用
まずは、スキー板を台にセット。
写真では「単なるラックにおいてあるだけ」状態ですが、
本来は、スキーバイスを使い、スキー板を固定します。
テレマークスキーの場合、ビンディングが特殊ですから、
使用するスキーバイスはテレマークスキー対応モデルを使用するのが
良いでしょう。


私の使用しているスキーバイスは古いタイプですので、
テレマークスキー未対応です。なので、私はストラップで、
ビンディングと台をしっかりと固定します。
はぁ〜、テレマークビンディング対応モデルのスキーバイスが欲しい…。
アイロンで、ワックスを融かし、スキー板にポタポタと垂らします。
この場合、時期によって、使うワックスを替えます。

私の場合、SWIXのホットワックスを使っていますので、
CH8:−4℃〜+1℃
CH10:±0℃〜+10℃
が使用条件ですから、その状況が当てはまると想定される場合に使用します。
場合によっては、ミックスして使う事もあります。

おおまかな目安として、テキトウに決めてますが、
11月〜3月上旬はCH8単体もしくはCH10とのミックス、
3月中旬以降はCH10単体で使用、ですね。
厳冬期のパウダーにCH7を使ってみたいと希望あります…。f(^_^);;;

参考までに、SWIXワックスは
0℃以上は気温、0℃未満は雪温に基準にしています。
ファイバーレーンプロをスキー板に当て、
その上にアイロンを乗せ、スキー板のトップ側からテール側への方向へ
引っ張って行きます。こうすると、ホットワックスが板全面に均一に延び、
ホットワックスが板全体に万遍無く塗布出来ます。
スキー板に付着した汚れも大抵はこれで、取れます。

ちなみに、このアイロンは近所の電気屋さんの「売れ残りの1番安い」のを
使っています。唯一の注意点はスチーム用の穴が無い事。
何故なら、そこにワックスが入り込み、固まってしまうから。

本来ならば、ワックスメーカーから発売されている、
専用アイロンを使うのが1番良いです。
なぜなら、温度調節がしっかりと出来るから。
ほぼ24時間放置した後、
プラスチックスクレーパーで、ワックスを削り落とします。
スキー板のトップ側からテール側まで、一気に削り落とします。

ワックスが残らない様に、徹底的に削ります。
プラスチックスクレーパーを使っていますので、
滑走面を痛める心配はありません。
ここで、「良く削れるから」という理由で、
メタルスクレーパーを使う人をたまにみかけますが、
これは完全に間違いです。

写真では撮影の都合上、プラスチッククレーパーを片手で持っていますが、
実際には両手で行います。板をスキーバイスで動かない様にしっかりと固定し、

両手でクレーパーをしっかりと抑え、スキー板のトップ側からテール側へ向け、
一気にワックスを削ります。
ナイロンブラシで、スキー板のトップ側からテール側まで、
丁寧にゴシゴシと擦ります。
滑走面に残った削りカスを取り除くイメージですね。
ワックスコルクで、スキー板のトップ側からテール側まで、一気こすります。
この場合、ワックスコルクで、ワックスを「こすり込む」様なイメージかな?
終わるとスキー板がピカピカに光ります。
これで終了。
さ、後は楽しいスキーイングが待っています。v(*^o^*)v


綺麗に磨いたスキー板ですから、きっとイイ滑りが出来ます。
ワックスの削りカスは、そのままホッタラカシにしないで、
集めて、ちゃんと捨てましょう。屋外で作業していた場合、
御近所から苦情来るかもしれませんよ。

滅多な事ではやりませんが、リムーバーを使った汚れ落し。

写真左:リムーバー
写真右:ペーパータオル

滅多な事ではやりませんが、リムーバーを使った汚れ落しも紹介しておきます。
「滅多にやらない理由」はリムーバーが滑走面を痛めるから。
私の周りにいる、スキーの達人の方々はこの様に言います。
「リムーバーは百害あって、一利無しだ」と。
ただ、「板の汚れがあまりに酷い場合はやらざるを得ない」とも言っています。

私の場合、年に何回と決めてはいませんが、
「ワックスだけでは汚れが落ちないな」と判断した場合に行います。
リムーバーをスキー板にサッと吹き付ける。
スプレーになっているので、「素早くサッ」と行うのがコツかな?
ペーパータオルで、吹き付けたリムーバーを拭き取る。
スキー板全体に対し、可能な限り均等に拭き取ります。

リムーバーで汚れを落すと、滑走面がケバ立っているので、
メタルスクレーパーでこすり落します。

その後、通常のワックス掛けの作業に入ります。

写真では撮影の都合上、メタルスクレーパーを片手で持っていますが、
実際には両手で行います。板をスキーバイスで動かない様にしっかりと固定し、
両手でメタルスクレーパーをしっかりと抑え、スキー板のトップ側からテール側へ向け、一気に滑走面を削ります。コツとしては「薄皮1枚だけこすり落す」ですね。


最後になりましたが、今回の作業の一連の詳しい事、
とゆーよりか、「100%の正解」はこちらに掲載されています。
SWIXの2003〜2004カタログです。
「じゃ、先にそれだけ紹介しろよっ!」とツッこまれそうですが、
それじゃ、ネタがね…。
スキー用品を取り扱っているお店ならば、ほぼ入手可能ですので、
御一読する事をお奨めします。カタログなので、無料ですよ。

道具の手入はとても大事な事ですし、
せっかく高いお金を出して、買った道具なのですから、
大切に扱い、長持ちさせてあげましょう。
その方が、我々も気持ちイイですしね。