トピックス 4

かっこ良さではトップクラスのマダラトビエイ おもしろ生態

普段のんびり遊泳している姿しか見られないマダラトビエイ。海底の貝類、甲殻類を食べていると言われる。彼らを近くで見ることはなかなか難しいが、運良くマダラトビエイの面白い食事シーンに遭遇したので紹介します。

 

横から見る顔つきは精悍、唇は厚く口を開くと下あごがガバッと開きサメの口を連想させるが大きな歯はない。

分厚い貝殻も簡単に噛み砕いてしまう強いあご。

 

「流れの速いトンバラで岩陰で流れを避けていると、表層近くを遊泳中の大きなマダラトビエイに目が止まる。近寄ってきそうな気がしたのでじっと待っていると、潮下からゆっくりと私のいる岩に向かい、岩の上を通りすぎるかと思ったら尻尾だけのこして止まり何かしている。少しすると流れにおし戻されるようにバックし姿を見せると流れに向かいゆっくりと泳ぎだし潮の流れが速い中層でホバリングしている。潮に下り再び潮下から同じルートで岩の上に向かい尻尾だけを振っている。3回目には警戒心が薄れたのか私の真上を通過して岩に向かった。

そっと近づいてみると岩に張りつく貝やフジツボなどを下あごを突き出すようにして、かじっているように見え、鰭が岩に触れて傷つかないようバランスと取っている。正面に廻って見ると幅広い鼻先が豚の鼻のように見え、変な顔だが表情が面白い。今度は私の真上、手を伸ばせば触れるほどの近くを通過していく。正面から口が迫ってきて恐いほど。

その後、近くの縦壁にもダンスを舞っているように張り付き餌を求め、中層に戻るとホバリング。流れに向かって口を大きく開くと鰓の辺りから何か小さなものがポロポロと落ちて行く。貝殻などの破片かもしれないが遠くて確認できない。

その後2度にわたって同様の行為を繰り返し、表層に消えていったのでした。」

 

岩に付着する貝類やフジツボなどをかじる

ヒレを岩にぶつけて怪我をしないように気を使っている。

   
横から見る顔とは大違い。下が見えにくそうにも見える。でも両目は口の上横に飛出し、下は充分に見える位置にある。当たり前か
それにしても睨まれているような気がする。

幅の広い鼻先はどう言う役目を持つのだろう?

   

 

HOME Fish Top Next