「成績をあげるには。」(久保田塾のやり方) 2004年8月8日更新

いくら勉強しても成績が上がらないのは何故?

勉強すれば成績が上がるのではありません。
成績が上がるような勉強をするのです。

例えば、先生の解いた答を写していると勉強しているような気になりますが、
それは勉強ではありません。ただの作業です。

解き方だって、習ったやり方が本当に応用の利く、最適のものかどうか。
その問題の答が出たから勉強した
で、終わりでは無いんですね。
それだけじゃ成績も上がっては行きません。

例えば食塩水の濃度で面積図を習います。
ところがその同じやり方が平均の問題や仕事算に使えます。
相当算で線分図を習います。
これを過不足算に使えたりもします。
そうした横のつながりがしっかりとつかめるよう学習していかなければいけません。
ある問題だけが独立して存在するのではないのです。

だから、大事なのは、成績ではありません。
そういう横のつながりをつかむ力、総合的な判断が出来るという実力です。
実力が本当の成績です。
問題を解いたら丸ばかりだったと言っても実力が伸びているとは限りません。
どう解いたか、それが大事です。

とりあえず丸なら良いでしょ?丸ばかりなら実力も付いてるんじゃないの?


そうとは限りません。
偶々何回か適当に数字を当てはめていたらピッタリのものがあったという解き方だってあります。
また、ラクな問題ばかりなら、丸ばかりになりますよね。
でも、ラクな問題だけを解いているだけでは実力は伸びません。
ラクな学習は、実力の低下は防いでくれるかもしれないけれど、
実力を伸ばすことにはならないのです。

例えば、マラソン選手がいつまでも10kmしか走らない練習をしていたら
その選手が本当に42.195kmを走れるのか分からないですよね。
(きっと良いタイムでは走りきれないでしょうね。)

勉強も同じではないでしょうか。
基礎の力も充分に鍛えながら、

ラクではないけれど、解きがいのある問題にも挑戦していくことが大事だと思います。

棒高跳びの大会で、記録は最高で、もう優勝が決まっても
更に上の高さに挑戦する選手がいますね。
そう、その選手にとっては、ライバルは大会の参加者ではなく
自分自身なんですね。
これまでの自分自身の記録を更新したい
ただそれだけを望んでいるのです。
勉強でもこの自分自身への挑戦を続けて欲しいです。

そして、どうせ挑戦するなら、楽しく挑戦しましょう。

楽しい挑戦ってゲームとか?

ゲームという言葉が妥当かどうかは何とも言えませんが、
ゲームのように解くのは、修行として解くよりは楽しいでしょうね。
ゲームのように解くというのは悪くないと思います。

難関に出くわし、それを何とかやっつけようと知恵をしぼる
確かにこれは、ゲームでもスポーツでも勉強でも同じではないのでしょうか。


そう、ゲームをやるように問題を解いていきましょう。
いくつかの謎が与えられ、そこから答を見つけていくのはゲームみたいなもんじゃないですか?
ゲームだったら、すぐクリアできるレベルだけでは面白くないですよね。
ラクではないものにも挑戦したくなりますよね。


それに「君一人だけで解け!」というのでなくて、
手がかりに行き詰まったら新たな手がかりを見つけてくれたり、
やり方に詰まったら、どう打開していくかを一緒に考えてくれたりする
コーチのような人が近くにいたらどうでしょう。
挑戦はもっとラクになるのではないでしょうか。
自分ひとり、部屋にこもってやる勉強も大事ですが、
どんな名選手でも、一人でチャンピオンになれた人はいません。
力を伸ばそうと思ったら、絶対にコーチは必要だと思います。


私は、そんなコーチになれたらと思ってこの塾を始めました。
久保田塾はいわば、生徒と先生との協同プロジェクトみたいなもんです。(ちょっと大げさか?)


もう一度言います。
本当の成績を上げるには、楽しい学習を続けることです。
そして、



楽しい学習とは、
自分で考え解いていると実感できる勉強のことです。


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