「子どもは大人に理解してほしい。
だけども迎合してほしいとは思ってないんです。
子どもに合わせてほしいとは思っていない。
もっと強いもの、もっと大事なものを伝えてほしい存在として、大人を見ているんです。」

齋藤孝
「子どもの日本語力をきたえる」(文藝春秋社刊)からの言葉

親たるもの、教師たるものはこの言葉をかみしめてほしいです。勿論私も。
言葉についてだけのことではなく生き方そのものについての言葉ですね。
本の題名も、国語力ではなく日本語力というのが面白い。
私はもともと4色ボールペンを活用していましたが、この方の勧める使い方とは違っていました。
ゲオルグ・ショルティと言う高名な指揮者のインタビューを見ていたら、
齋藤氏が勧めるような色の使い分けをしてスコアにメモしていくとあり、とても興味深かったです。
それにしても、多色ペンの活用から、古典や翻訳物への配慮まで含め、着眼の妙と言いますか、この方のブームは画期的でした。
速読と朗読と、使い分けも大変です。
この方の著作が契機で読書好きの子どもが増えてくれればと思います。

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