ラヴェルがこだわり続けたのは、音楽のプロとしての誇りだった。
音楽とはひとつの職人芸であり、深い知識が必要とされるものだ。
・・・自分のメチエをしっかり守り、自らができうることを行い、どこにも手抜きなどなく、後悔する理由もないとしよう。
それならば、脇目もふらず精進すべきなのである。

マニュエル・ロザンタール
「ラヴェル−その素顔と音楽論」(春秋社)よりの言葉

「ボレロ」で知られるラヴェルの弟子であった作者の、師匠への感想。
対象は何でも同じ。ラヴェルにとっては音楽。
私も昔は音楽での道を究めたいと思ったこともあったが、ラヴェルの作品を知れば知るほど、もはやこれ以上の音楽を作ることは無理だと痛感し、作曲は趣味としようと決めることができた。
今は学習指導で脇目もふらず精進したいと思っている。
子どもたちを?
当然!
いや、それだけではない。
自分自身を指導していくということにおいても。

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