「学校にいないと、じつによく何かがおぼえられるのに、ふたりはおどろきました。」

E.L.カニグズバーグ作(松永ふみ子訳)
「クローディアの秘密」(岩波書店)からの言葉

特異な児童文学の作者、アメリカのカニグズバーグの処女作からの引用。
彼女はこの作品を1967年に発表し、一躍脚光を浴びました。
あまりにも変わった設定に、私も最初は戸惑いましたが、
単なるあざとい演出ではないと分かり、2度びっくりでした。
都会に住む、ませた女の子の話ですから、小学校高学年の女子には特にお勧めです。
メトロポリタン美術館で、館のガイドからミイラの説明を受け、主人公のクローディアが発する言葉です。
「ふたり」というのは、彼女とその弟のことです。

原文も紹介しておきましょう。

They were surprised that they could actually learn something when they weren't in class.

アメリカの1967年の学校ですら、既にそんな状態だったんですね。

メトロポリタン美術館とルーブル美術館は今行ってみたい場所のひとつです。

印象に残った言葉トップページへもどる