「どんなに善を尽くしても手に入らぬものなど
こちらの方から願い下げだ。」

モーツァルト作曲(台本:ゴットリープ・シュテファニー)

歌劇「後宮からの誘拐」からの言葉

もう終盤近く、トルコの太守セリムが言います。
捕らえた美女コンスタンツェを自分の恋人にしようと散々言い寄ったあげく
彼女が、捕らえられる前に好きだった人のことが忘れられないと言うのを聞いて。

負け惜しみではないんですね。
セリム自身が成長したのです。

入試だって同じ。不合格だったら、その学校なんて、こっちから願い下げだ!
くらいの気持ちになりましょう。
ただし、補欠の連絡が来たら、心から感謝して、またその学校を好きになりましょう。

太守セリムは自らが受けた屈辱に、大いなる勇気で応じます。
とても興味深い対応です。
出来ることなら真似したい。でも出来るかな?

話も素敵ですが、音楽も美しいです。

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