ここは私(久保田實)のつぶやきのページです。
お暇な折りにちょいと覗いてみて下さい。
ここには2003年の分をまとめておきます。


2003年
12月
のつぶやき 9月のつぶやき 6月のつぶやき 3月のつぶやき

◎12月16日(火)
本日の朝日コム http://www.asahi.comに
興味深い記事がありましたので転載させていただきます。

☆☆☆ 以下転載 ☆☆☆

東大生の半分、中高一貫の私立校出身者 公立は減少

東大生のちょうど50%を中高一貫の私立校の出身者が占めていることが、
15日公表された東大の02年学生生活実態調査の結果でわかった。
15年前の比率37%と比べると、伸びは著しい。

反対に公立高出身は48%から33%に大幅に下がり、公私のシェアは逆転した。
首都圏や関西を中心にした「中高一貫私学ブーム」も、なるほどとうなずける。

公立側もここ2、3年、中高一貫型の学校をつくり始めた。
私学に負けじと、大学受験向けの授業態勢を取る例も少なくない。
受験地図を再び塗り替えられるか。
(12/16 06:42)

☆☆☆ 以上転載終了 ☆☆☆

ただし、中高一貫校という点がポイントでしょうね。
大学までの一貫校だと、自大学への内部進学を勧め
外部受験指導に熱心でない所もあるようです。

◎12月13日(土)
いけませんね、前のつぶやきからもう一ヶ月近く経ってしまいました。
さすがにこの時期にくると、やることが増えて、ついつぶやきも遠のきます。
何しろ、寝てる時以外は寝る暇もありません、最近は。(?)

冗談はさておき
受験生に対しては、まず過去問の傾向を踏まえた上での弱点補強ですね。
学校の大まかな傾向をしっかりつかみましょう。
とにかく、この時期になったら、受験を楽しめる者が勝者となる確立大です。
分かりますよね、楽しければ、いくらでも打ち込めますよね。
そうなれば、力の付かない訳がない。
仮にまだ合格点に届いてないとしても
まだ一ヶ月半もあるんですよ、いくらでも補強出来るじゃないですか。

と言うことは、もう合格レベルに達してしまっていると感じている諸君
油断大敵だぞ〜〜〜!
大丈夫か、まだ不安感を持っている受験生が
冬に猛チャージを掛けるよ。
心配ないか?
他のみんなが力を付ける時期だから、
現状維持は相対的なレベルダウンだぞ、分かっているね?

◎11月15日(土)
最近、偶然にも複数の保護者の方から、私立中進学後のお子さんの様子
各学校の実情を伺う機会に恵まれました。
正直言って、驚きの連続でした、
一口に私立中学と言っても、こんなにも違いがあるのかと。

私はこれまで、ある意味でステロタイプに
公立は指導要領削減で十分な教育を為しえない
ならばもっと自由な私立に進まれよと話してきました。
ところが、そうした認識ではもはや、たち行かなくなってしまっています。
私立でも十分な指導を為しているとは言い難い学校もあるのです。
勿論、こうした場で具体的な校名を挙げることは到底出来ませんが、
私立ならどこでも良いと言った進言はもう出来ないな
いや、してはいけないなと痛感するこの頃です。

どうぞ、もしここを今読んでいただいている方で、
実はこの学校では、こうした問題を抱えていますと言った情報をお持ちで
何とかそれをこれからの受験生に伝えたいとお思いの方がおられましたら
私と何の関わりも持ってこなかった方でも
また、匿名でも
どうぞ、そうしたお話しをメールしてください。
複数の方からいただいたお話しや、
信頼に足る方からの情報と判断させていただいた分については
是非とも今後の進路指導に活用させていただこうと思っています。

虫のいいお願いかもしれませんが、一種のヴォランティア精神と思って
どうぞ宜しくお願いいたします。

◎11月12日(水)
先日、旅行先で英語の絵本を見ました。
幼稚園児が読むくらいの絵本です。
ところが、いきなり不定詞の文でした。
日常会話なら、学校に入る前から不定詞を使っているのだなと痛感しました。

以前、生徒の一人に、
「動詞のlikeを教える時に、なぜ前置詞のlikeも一緒に教えてくれないのだろう?」と
質問されたことがあります。
なぜなら、その生徒の学校では、一般の英語とは別に副読本を読み進む時間があり、
一般英語の時間には、まだ動詞のlikeしか習っていないうちに
副読本には、前置詞のlikeが出てきたからです。

実際に母国語として英語を使う人が覚えていく英語と
日本人が日本の学校の教科の一つとして学ぶ英語は違うのではないかとの思いを抱きました。
それではいけないような気もするのですが、
教科としての英語の、生徒にとっての学びやすさを考えるとどうしたものか、まだ悩んでいます。
英語が好きな生徒にはなるべく関連知識も一緒に伝えようと思っています。
やはり生きた言葉として英語をとらえて欲しいですね。

◎11月2日(日)
この頃、読書のペースが速くなったような気がします。
この夏、生徒が学校から課された、夏の課題図書を自分も読んでみようとまとめ読みしたのが切っ掛けで
たくさんの本を続けて読むことに慣れたせいかもしれません。
世に、速読術というのがあるらしいですが、
私は違うやり方かもしれませんが、少し速読が出来るようになったようで重宝しています。
国語の入試問題を解くのも、前より楽になったような気もします。
「習うより慣れろ」とはよく言ったもんだと思います。
無理さえしなければ、人間の力は、何才になっても伸ばせるものなのですね。
若い諸君、何事も少しずつで良いから、やり続けること、これが大事ですね。

◎10月22日(水)
以下の記事は、毎日新聞からの引用です。

『新学習指導要領で学ぶ現在の高校1年生が受験する2006年度の大学入試で、国
公立大のうち少なくとも8校が、あらかじめ告知したうえで、学習指導要領の範囲を
超える問題を出題することが、大手予備校の河合塾の調査で分かった。
 調査は今年9月、全国158の国公立大を対象に「めざす大学像」について実施。
国立58校、公立64校の計122校が回答した。
 06年度入試で学習指導要領を超える問題を出すのは宇都宮と長岡科学技術、静
岡、愛知教育、会津、奈良県立、和歌山県立医科、下関市立の8校。一方、6割近く
の大学は「検討中」か「未定」で、「指導要領に沿った出題」は24校だった。』

この時点で既に8校が「超える範囲から出題する」と公言していると言うことは、
今後も同調する大学が増えることを示唆していると思います。
やはり小学生は、出来れば指導要領に縛られない私立中学に進んだ方が無難なような気がします。

◎10月15日(水)
先日、「スーパーJチャンネル」と言う番組のスタッフの方からあるヴィデオを見せてもらいました。
北朝鮮の幼稚園(!)の授業風景でした。
そこでやっている授業内容をチェックして欲しいと言うのです。
興味津々で見せてもらいました。
これは今日放映されていましたから、あるいはもうご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんね。
何と、12−8+63÷7を暗算で答えさせるのです。
番組内でもコメントさせてもらいましたが、今の日本の指導要領では
こうした長い式(計算の決まり)については4年生の後半に習うのです。
そもそも九九自体が2年生での学習です。
全く信じられませんでした。
しかし、北朝鮮のマスゲームの凄さを勉強に置き換えるとこうしたことになるのでしょうか。
何か薄ら寒い気持ちになってしまいました。
先取り学習自体は悪くないと思います。
現に、私も出来る子にはどんどん先の単元に進むように指示します。
ところが、こうした先取り学習が本当に効果的なのは
ある程度の自主性と脳の物理的発達が出来た所からだと思っています。
あまりにも早い時点から無理矢理にやってしまうと
本人の、本当の意味での能力開発にはならないのではと思ってしまうのです。
私が小2以下のお子さんの授業を特別の理由がない限りお受けしないのは、まさにこれが理由です。
小2までのお子さんには、お父さんやお母さんから、
生活に密着した知恵を日常生活の中で様々に学ぶのが一番大切と思うからなのです。
あまりにも月並みですが、見せていただいた映像からは
教える側にも教わる側にも、本当のぬくもりを感じ取れませんでした。
ただ、昨今の日本のニュースからも、
別の意味で薄ら寒い、日本の教育現場の風が吹いてきていますね。
私は、せめて今お預かりしている子供達には、のびのび力を発揮できる場を作っていけたらと
そう思うだけです。

◎10月12日(日)
今日は特に受験する6年生へ。
さあ、過去問演習は進んでいますか?
明日は祭日で学校はお休み。
志望校の問題を一気にやってみる良い機会ではないでしょうか。
志望校の時間通りのスケジュールでやってみたらどうでしょう。
えっ?点数が低いとイヤだからやらない?
何を言ってるんですか。実際の試験までまだ2ヶ月以上あるんですよ。
合格点取れたら、志望校をもっと上に変えるべきです。
点が取れなくて当たり前です。
むしろ、どこで点が取れなかったのか、
どこをやれば得点できるようになるのか、
それらをはっきりつかむのです。
なーんだ、これをまずやれば良いのかって
それだけをまず分かってほしいのです。
明日をどう過ごすかで、結果は違ってきますよ。

◎10月4日(土)
10月になり、さすがに空気もスッキリしてきましたね。
まさに勉学に最適の雰囲気です。
で、この時期、受験生にとっては過去問への本格的な取り組みが始まります。
ただ、この過去問演習には王道がありません。
各塾毎にも開始の時期、取り組み方などの方針は様々のようです。
でも、全くやらずに受験というのは考えられません。
もう10月の声を聞いたら、積極的にこなすべきだと思います。
思いつきでなく、大まかな1月までの演習予定を立てましょう。
私も様々な課題を抱えているので、課題毎に項目を書き出し毎朝チェックしています。
B5版の統計ノートを活用しています。
これに、項目毎に朝決めたことがどこまでやれたかを毎晩記入します。
で、翌朝、今日やるべき事を各項目毎に書き出します。
前の晩に次の日の課題を書いてしまうこともあります。
当然、優先順位が高いことです。(なぜなら気になっていることだから)
こうすると、何かやり残しがあっても、繰り延べにしてしまうことが減ります。

大まかな罫線が引いてあるのでとても便利です。
私はこのノートを受験生時代、歴史のサブノートとしても活用しました。
平たく言えば、自分で学習したことを年表にまとめていったのです。
これは今でも取ってあります。実際の歴史のチェックに、現在でも活躍してます。
統計ノートの活用は、社会人の方にもお奨めです。
今度、文房具店に行ったら、パラパラめくってみてください。
何か、新たなアイデアがひらめくかもしれませんよ。

◎9月12日(金)
いよいよ新学期が始まりました。
早速テストをする学校もあり、いきなり全開で飛ばす生徒もいます。
小学生、中学生を問わず
乗ってきたときの子供のパワーは凄いです。
夏休み前から予告されていた2学期早々のテスト
これに刺激された生徒が授業中、良い感じで飛ばしてくれました。
「夏もこの調子でやってれば」と思いながらも
その前に、のんびりとしていた時間があったから
この残暑の厳しさの中でも全力を出し切る勉強が出来るんだなと思いました。
私たちだって同じですね。
いつも全開でなんて進んでいられません。
結局、ピークをどこに持っていけるかが成功出来るかどうかを分けるんですね。
そのコントロールも、親の責任であり、私たち教える側の責任であると思います。
ただ単に知識を伝えるだけでは充分ではありません。

◎9月1日(月)
久保田塾の夏期講習(夏の教室)もついに終了しました。
私立の学校は1日が始業ではない所が多いようで、宿題少しホッとしてる生徒もいるようです。
大半の生徒は、夏は2学期の先取りを希望したので、学校の宿題については、分からないところを質問してもらうだけでした。
質問は、それぞれの生徒が難しい所をきちんと押さえていて安心でした。
そういう意味では、どの生徒もよく頑張ったと思います。
でもやはり自由作文などの宿題は後回しになっていたようで、8月末になって、そうしたものへの質問が増えました。
きっと今晩もシコシコ作文している生徒もいるんだろうな。

中学受験生、特に6年生はそんな悠長なことは言ってられませんでした。
再度1学期までの学習内容を振り返り、全般的な弱点の洗い出しとその補強に明け暮れました。
進学塾は、区立中学に合わせた日程なので、もう今日から通常授業ですね。
6年生は夏の成果がいよいよ具体的な数値となって出てきますね。
教える方としてもドキドキですが、目標はあくまで2月1日だと言うことはいつも頭の片隅に浮かべていてください。
例えば、これから始まる四谷大塚の「合不合判定テスト」も一過程に過ぎないことを忘れないでくださいね。

◎8月27日(水)
この夏(東京はあまり夏っぽくない夏でしたが)
生徒の課題図書のチェックもあって、久しぶりにかなりの読書をしました。
中には読んでも、あまり充実感を得られないものもありましたが
やはり一冊の本をまとめられるだけの力をもっている人は偉いなと思いました。
どんな本でも何かしら得る所は見つけられますね。

そんな中でも特に印象に残ったのは
池田昌子という著述家と陸田真司という殺人者との往復書簡集でした。
「死と生きる」(新潮社)
内容には際どい点もあるので、生徒に直接は勧めていませんが、
ソクラテスや哲学、また人生とはと言った問題に興味がある人は
一度手にしてみてください。

児童文学にも色々なものが出てきましたね。
カニグズバーグという人の小説は
いわゆるおとぎの国的な児童文学とは違った雰囲気の作品が多そうです。
岩波書店から何冊か翻訳が出ています。
サッカーの「穴」(講談社)も面白かったですね。
そうそう、これらの本は全部図書館から借りました。
気になる本はほとんどありました。

逆に書架を見ていて、気になって借りたものもあります。
そんな風に出会った本にも良いものがありました。
大西泰斗という人の英語の本は勉強になりました。
ダンブロジオというアメリカの作家の「岬」(早川書房)という小説は凄いとしか言いようがありません。
「キャッチャー・イン・ザ・ライ」が話題になっていますが、
気に入ってる人には、この「岬」も是非読んで欲しいと思いました。
(中学生以下にはショッキング過ぎるかな?)

◎8月9日(土)
台風10号がやっと過ぎていきました。
今日は幸い授業がなかったので雨音を聞きながら一日家にいました。
台風情報を見るためにテレビを見ていました。
すると偶然にも、「曳山子供歌舞伎」というものの上演番組をみつけました。
今日初めて知ったのですが、その名の通り、子供だけが舞台上で歌舞伎を演ずるのです。
詳しくは次のサイトを見てみてください。
http://www.kyy.co.jp/otabi/story.html
見始めたのが途中からだったので全体の長さは分かりませんが
私が見ていただけでも40分はありました。
その間、子供たちが、衣装を付け、古語のセリフを述べ、踊り、だれることなく最後まで演じきりました。
配役を見たら、下は小3ですね。
その子もセリフ、仕草(立ち回りもありました)とも見事でした。
感心しました。子供たち自身、そして、その指導をされた大人の方々に。
子供にはしっかりした指導者さえ付けば相当のことが出来るのだな、と実感しました。
少なくともあの子供たちには「義経千本桜」はホコリのかぶった古典ではなく
生きたテキストなのですね。
何の予備知識もなく見たのですが、話の筋も各場面の状況も伝わってきました。
子供たちは、意味を把握した上で、あの古めかしい古典のセリフを語っていたと思います。
今日も良い勉強をさせてもらいました。
被害に遭われた方々には失礼かもしれませんが、
私にとっては、今日ばかりは台風様様でした。

◎8月1日(金)
梅雨明けが8月に入るのは珍しいですね。
毎日うっとうしいですが、エアコンの利いた教室での勉強はそれなりに気持ちがいいです。
生徒が来る前や帰った後に、生徒の気分になって次の授業の予習をしたり
気になる本を読んだりしていると、心身共に爽快になります。
最近は英語学習法についての本と粗食の効用についての本をよく読みますが
共感できる本には共通の教えがあって
それはまさに学習にも充分あてはまることなのが面白いです。
簡単に言えば、物事をなるべくシンプルにとらえようということです。
英語についての本で感心したのは、単語の原義のイメージをつかめば良いという教え。
粗食については、ご飯とみそ汁さえきちんと食べれば良いという教え。
算数や国語についてもほとんど同じことが言えると思います。
まず基本は何かを考え、そこを十分にこなすということです。

基本が出来た生徒は、その力を試したくて、放っておいても高度な問題に進みたくなります。
そういう気持ちで取り組み続ければ、勉強も楽しいと思います。
実は勉強は「勉めたり」「強いられたりする」ものではなくて
自らの内なる力を表に引き出すことなのです。
これは最近読んだ本からの受け売りです。
その本には、日本語で教育と訳されるeducation,educateの元になった単語は
educeで、この意味は(能力を)引き出すと言う意味だとありました。
教育も元になった単語の意味は、「教え」「育てる」ではなかったのですね。
子供の内に秘められていたものを引き出しすということだったのです。
筋が通っていると思います。私の実感に合います。
とても「勉強」になりました。

◎7月23日(水)
ついに夏休みです。この時期は自宅でたっぷり色々なことが出来ますから
ある意味で、本当の学習が出来る期間なのです。
単に海や山へ行って、自然に接することだけが学習ではありません。
中学生だと、初めて英語の本を読み通してみるといった挑戦が出来ます。
まさに英語の体験学習です。
数学者、大道芸人として有名なピーター・フランクルさんの本にも
長期の休みに辞書片手に原書を読み通すのが一番の外国語学習法だと書いてありました。
小学生も、6年生で受験勉強をしている人は無理としても
この休みにまとまった読書をして欲しいです。
感想文なんて書く必要はないと思います。
むしろ読みながら、自分でも何か思いついたことがあればそれを書き留めて欲しいです。
日記というより、毎日感じたことを書き留めるようなノートがあったら良いと思います。
ついでに、その日にどんなことを学んだかを具体的に書いておきましょう。
例えば「時速と分速と秒速の違いが分かった」とか、
「つるかめ算の面積図が書けるようになった」とかです。
読書も、単にページ数を書くだけではなく、
「坊ちゃんが松山に着いた」とか読んだ部分の具体的な内容を書いたら良いと思います。
自分が思ったことを実際に書くというのは、実は最高の国語の勉強です。
なるべく漢字を使ってみましょう。
自分の考えを表す為に漢字を調べるのは、書取練習よりずっと面白いと思います。
読書をしていて気に入った部分があれば、そこを書き抜くだけでも良いと思います。

◎7月14日(月)
沖縄県の北谷町では、今度は事件のあった中学の生徒が
外部の人たちから「人殺し」と言われたり、嫌がらせを受けているそうです。
なぜこんなに短絡的なんでしょう。
「腹が立ったから殺した」と言う容疑者たちと
「腹が立ったから誰彼構わず、
そこの中学の制服を着ている生徒に罵声を浴びせた」という大人たちとは
同じ行動様式をとっていると言えるのではないでしょうか。
むしろ報道の怖さを感じます。
今の日本は、子供も大人も、
何でこんなに単純な作りになってしまったのでしょう。
マスコミがちょっと何か報じると、深い意味も考えず
ただその場の気分で行動に出てしまう。
教育指導をする者の端くれとして、
せめてもう少し思慮のある人間を育てていきたいと本気で思います。
情緒とか思慮とかいった言葉、最近あまり聞きません。
忘れずにいたいと思います。
伝えていきたいです。

◎7月8日(火)
受験生にとって、過去問をいつからやり始めるかはとても大きな問題です。
例えば四谷大塚では、過去問は6年の9月からやれと言っているようです。
でも私の経験では、5年の夏からやり始めて、入試本番までに
声の教育社に掲載された分全部をみっちり 6回はやったという生徒がいて、
彼女は合不合で最高20%の可能性しか示されなかったのに
見事その中学に合格したという現実があります。
いつからやるのが最適なのか、私自身も悩むところです。
彼女は、近所にあこがれのオネーさんがいて、
そのオネーさんが通う中学にどうしても行きたかったのです。
だから、自分でどんどん5年のうちから始めてしまったのです。
2教科校だったからできたのかもしれません。
目から鼻へ抜けるタイプの子ではありませんでした。
でも、凄く素直で、できない問題を質問しては、必死に解き直しをしていました。
過去問を早くからやったというより、合格したい思いの強さがポイントだったのかもしれません。
とにかく問題の傾向を熟知していたのは確かです。
そして、その蓄積は、試験当日の自信につながっていたと思います。

◎7月2日(水)
私自身も英語を教えながら、まだまだ自らの非力を痛感して日夜英語学習に励んでいます。
最近、色々なところで目にするのは、英語を学ぶのには「訳してはいけない」という文言です。
赤ちゃんが言葉を覚えるように外国語を覚えなさいということです。
これは一時のベストセラーがあって、その時にもよく言われました。
しかし、実際の入試、また普段の学校の試験には
「訳しなさい」という問題はたくさん出てきます。
確かに私自身は最近やっと何とか原書を読み流せるようになってきて
いちいち日本語になど訳しては読めないというのがよく分かるようになってきました。
でも、自分の経験も含め、やはりある程度の段階までは
基礎を固めるという為に、母国語と対比してみるという作業は必要であると再確認もしています。
問題は、そのレベルから、いつ、どうやって抜け出すかですね。
そこまで考えて指導できればというのが正直な気持ちです。

◎6月24日(火)
今日は、ネットの中でみつけた記事の引用です。
とても重要だと思ったので、このまま載せることにしました。

☆☆☆※以下、引用※☆☆☆

■2003-06-23■
■No.1451     Mainichi INTERACTIVE Mail からの抜粋。

Cover Story★★…………………………………………………………………………………
       ネットゲームに半数以上が依存      引きこもり中高生ら 民間研究所調査 
…………………………………………………………………………………★★Cover Story

 引きこもりや不登校の青少年の社会復帰を支援する民間のカウンセリング機
関「教育研究所」(横浜市、牟田武生所長)の調査で、引きこもり少年の半数
以上がインターネットゲームを長時間行っていることが分かった。長年カウン
セラーを務めてきた牟田所長は「腱(けん)しょう炎になるなど、自分の意思
とは別のきっかけでやっと止められるケースも少なくない。インターネットゲ
ームは引きこもりを長びかせる要因となっている」と話す。(和田 明美)

■■人との関係作れず 仮想空間にひたる

 調査は、02年1月から03年3月まで、引きこもりに悩んで同研究所に新規に相
談に来た12〜18歳の中高校生ら128人(男子91人、女子37人)に、聞き取りで行
った。「家に引きこもって何をしているのか」の問いに、「インターネット
ゲームをしている」と答えたのは、全体で69人(54%)で、男子は51人
(56%)、女子18人(48%)だった。1日2、3時間から、中には10時間以上も
行っていたケースもあった。

 引きこもりの少年らがインターネットゲームに熱中する理由について、牟田
所長は次のように述べる。

 「現実世界では友人に話し掛けられず、周囲の人と関係を作れず寂しい思い
をしている。インターネットゲームでは、キーをたたくだけで、ゲームのキャ
ラクターを意のままに繰れる。キャラクターと 一緒に冒険に出かけたり、協力
して怪獣を退治したりできる。やればやるほど、得点が稼げて、仲間を増やす
ことができる。現実社会でできなかったことを仮設空間でかなえられるから、
そこに安住してしまう。現実世界に戻っていくのは、とても難しい心理状態に
なってしまう」

■■脳の前頭前野の働き低下 やる気が起きない状態に

 牟田所長らのカウンセリングでインターネットゲームについて尋ねると、
「(ゲームの世界に)エクスタシーを感じる」「興奮するし、高揚するし、最
高の時間じゃない。あっという間に時間が過ぎる」などと答えるという。

 牟田所長は「実際の経験が薄いから、視覚だけの刺激のゲームに興奮して、
充足感 を感じてしまう。引きこもりが長いほど、この傾向が強い」と分析して
いる。ま た「現実から逃避していることは自覚しているが、一度ゲームにはま
るとなかなか止められない」とみる。  

 さらに、ゲームなのか現実なのか、判別しにくい状況になることもある。車
で走るゲームが好きになって路上をバイクで走った際、ゲームと同じように高
速で次々と車を追い抜いた。後でゲームと同じ気分で走っていた自分に気付
き、「ぞっとした」と語っ た18歳の高校中退者もいた。

 「ゲーム脳の恐怖」の著者で、日大文理学部の森昭雄教授(脳神経科学)は
「インターネットゲームばかりを長期間行っていると、脳の前頭前野の働きが
低下して発育不良になる」と警告する。

 前頭前野は、理性、創造性、意思決定、物事の手順を決めることをつかさど
る。森教授は「前頭前野が働かないから自分で手順を決められず、やる気も起
きない」と分析する。

■■読書や運動、自然に触れる生活体験を増やそう

 引きこもり中高生らがインターネットゲームに依存しやすくなった背景に
は、急速に家庭にパソコンが普及してきたことが影響している。

 ここ1、2年で、ADSLやISDNが家庭に普及してきて、2台パソコンがある家も少
なくない。このため、子供部屋で1人でゲームに熱中する状況が生まれやすい。
ブロードバンド時代になり、世界中の人とインターネットゲームができる。か
つてのパソコンゲームのように、勝ち方がすぐに分かってしまい飽きがくるも
のより、高度なゲームになっている。

 映像は立体的でリアリティーがあるし、効果音も美しい。それに加えて料金
も安いから、親にも子にも経済的には重い負担にならない。「このような状況
が、ゲーム依存に拍車をかけやすい」と牟田所長は指摘する。

 牟田所長は、引きこもりやゲーム依存から抜け出す手掛かりとして「親が子
供の世界に興味を持ちコミュニケーションを取ることが大事」と述べる。「ゲ
ームを全否定してしまうと、ますます子とのコミュニケーションが取れなくな
る」と語る。ゲーム依存から脱却するには、家族との会話▽生活リズムを崩さ
ない▽視覚だけでなく五感を使う生活体験を増やす――を挙げる。

 森教授は、「インターネットゲームは『土曜日に1時間だけ』などと親がゲ
ームの時間を制限し、読書や運動、自然に触れる体験などを増やすようにした
方が将来、子供は困らない。また、幼児期に外で友人らと遊んだ子供は引きこ
もりになりにくい」と強調している。

【関連サイト】

[教育研究所]
http://member.nifty.ne.jp/KYOKEN/

[森昭雄日本大学教授]
mailto:amori@chs.nihon-u.ac.jp

☆☆☆※以上、引用※☆☆☆

◎6月3日(火)
暖かさがやっと定着してきた感じです。勉強しやすい環境です。
先日、突然灘中の入試問題を質問されました。
その生徒が誰かに出されたらしいです。
ある整数が与えられ、それが連続する5つの数の積(!)になっているというのです。
和ならばよくある問題ですが、さすが灘中です。
やはり因数分解して解くよりないだろうと
二人で因数分解を始めました。
生徒の様子を見ていたら、
11くらいまではすぐ思いつくらしいのですが、
13や17になると手が止まっていました。
案の定、17と19が因数の中に含まれる問題だったんです。
で、323で止まってしまいました。
ただ、どう見ても、それまでに出た因数だけでは
323と連続するような4つの数は出来ないんです。
それを言ったら、また頑張って計算を始めました。
そして、ついに17をみつけてくれました。
こうした問題、一見すると面倒くさそうですが、
11,13,17くらいで何とかなるように作ってあるはずですから、
やってみるとそれほどでもない問題なんですね。
そして、解けた時は道筋がはっきり見えていますから、スッキリします。
こういうのが本当の計算問題なのかなーなんて思ってしまいました。
因数分解も計算練習に入れるべきだなと感じました。
そして、大きな数への免疫を作っておくのが大事だなと思いました。
ちなみに久保田塾の電話番号を8けたの数とみて因数分解してみてください。
さあ、何個の素数が出てきましたか?
答はそのうち、またここに書きましょう。

◎5月18日(日)
やっと線分図をホームページ上でも書けるようになりました。
まだ下手ですが、皆さんが自分でノートに書く参考にはしてもらえると思います。
オペラについてのサイトも
予定している分の30%ほどが完成しました。
受験を目指す皆さんはオペラどころではないと思いますが、
中学生や、付属小学校に通っていて
クラシック音楽にも少し興味がある人は完成を楽しみにしていてください。

◎5月3日(土)
ホームページを最近作り始めた話をしましたが、
ただ解説本を読んでいるだけではやはりうまく理解出来ませんでした。
そこで、まず作業を始めてしまいました。
そして、ある程度進んで、いざ行き詰まった時に解説本を読みました。
すると、初めは何のことを言っているのか分からなかったことが
少しずつ分かるようになってきました。
まさに「習うより慣れろ」です。
このあたりはまるで自分自身に個別指導をしているようでした。
君たちが勉強するように、先生も勉強しています。
だから、君たちの苦労も少しは理解できると思います。
そして、参考書や辞書の使い方
これも今回の解説本の使い方に似ていると思います。
まず課題にぶつかる。
そして、詰まったら、解決の糸口を参考書や辞書から探し回る。
目的は、自分自身の力を伸ばすことです。
このことをいつも意識するのを忘れないように。

◎4月27日(日)
私はこのホームページ(以下HP)を今年になってから作り始めました。
ご覧頂ければ素人っぽさがにじみ出ているのですぐお分かりだと思いますが、
一切ほかには頼まず、全て自前です。
まずソフト選びからでした。
ソフト選びは去年から開始しましたが、雑誌など立ち読みして決めていきました。
価格もある程度考慮しましたが、決めては性能でした。
ところが、いざ使い始めたら、
添付のマニュアルの内容がさっぱり理解できないのです。
それで、今度は解説書の購入です。
またしても立ち読み比較です。
こういう時は大型店は便利ですね。
と同時に、同じ大型店でも微妙に品揃えが異なることにも気づきました。
また、アマゾン(ネット上の大型書店)の検索機能を使い、
どの本が売れているか
使った人の感想はどうか
といったことも参考にしました。
こうした情報から、これが良さそうだというのを決めて
書店で実際に見て買いました。
手間暇かけている時間が勿体ない。
外部委託すれば、その分の時間が節約できたのにと言う人も居ますが、
私にとっては、HPってどんな風に作られているのだろう
ということ自体が長年の謎だったので、
作るなら自分でやろうと思っていました。
そして、始めてみたら、とても楽しい作業なので
今日もこうして奮闘しているという次第です。
いったい何人の方にご覧頂けたのか分かりませんが、
半分(以上)は自分の趣味といった所もあるので
こうして公開されているというだけでも良いのです。
長くなってきましたので、今日はここまでにしましょう。
で、今日のまとめ。
今日書いたことは、皆さんが辞書や参考書などを買うときに
ある程度あてはまるのではないでしょうか。
さらにもうひとつのポイント。
具体的疑問に出くわしたとき、そのことをどう説明しているかで選ぶ
という手もあります。
私は、学生時代は殆どこれでした。
参考書なら巻末の索引を活用しましょう。

◎4月23日(水)
中学生はそろそろ中間試験だね。
(ちょっと早い?)(でも、転ばぬ先の杖が大事だよ!)
新中1の諸君は初めての定期テストだ。
多分数学は中学入試をした人なら、そのストックで今のところ心配はないでしょう。
問題は英語かな?まずアルファベットだね。
毎年の経験から、アルファベットで圧倒的に多いミスがbとdの書き違い。
これは中2でもまだやってしまう人もいる。
1人称とか2人称とか3人称とかも聞き慣れない言葉だと思うけれど、
これからの勉強ではすごく役立つからここでしっかり覚えてしまいましょう。
1人称は話している自分のこと。(I)または、私たち(we)
2人称はそれを聞いている相手のこと。あなたまたは、あなた方(どちらもyou)
3人称はそれ以外のすべて。
中2の人は動詞の種類と時制だね。
「一般動詞の文か、be動詞の文か」まずこれをしっかり確認すること。
次に「主語が単数か、複数か」をチェック。
そして「 現在か、過去か」を確認する。
進行形にも現在と過去があるからね。
これはbe動詞の文として考えれば良い。
学校によって教科書も進度も違うから一概には言えないけれど
ポイントは同じだから今日書いたことは覚えてね。
Good luck!

◎4月14日(月)
今朝ひさしぶりにラジオ体操をしました。NHKラジオを聞きながら。
気持ちよかったですが、一番びっくりしたのは、全ての動きを覚えていることでした。
小さい頃に覚えたことって、いくつになっても忘れないのですね。
動作として体に染みついているからでしょうか。
学生時代に覚えた詩も忘れないですね。
脳は使えば使うほど開拓されると聞いたこともあります。
記憶できる量には上限がないのですから、何でも覚えてしまいましょう。
覚えたことが多ければ多いほど、考えられることも広がるのではないでしょうか。

◎4月2日(水)
こと勉強については、塾を通じ、かなり高度なことも学べます。
サッカーや野球や水泳などのスポーツも
クラブやスクールで学校以上のことが体得出来ます。
ところが音楽は
楽器や歌を習うだけで、聴きかたの教室ってないですね。
月曜日にチラッと書きましたが、音楽を聴く為の教室のことを考えてみることにしました。

◎4月1日(火)
今日はエイプリルフールでした。
分かってはいたのに、やっぱり、ちょこちょこ騙されました(だまされました)。
     
むかし、まだ小学生だった頃、エイプリルフールを口実に
好きな子にいたずら電話をかけました。
とても楽しかった。どんな内容だったか忘れたけれど
話がずっと続いて、とても楽しかった。
その私の初恋の人は
今は神戸に
素敵な(私の勝手な想像)旦那様と暮らしているそうです。

◎3月31日(月)
昨日は久しぶりにオペラを見てきました。
初台の新国立劇場でワーグナーの「ジークフリート」。
休憩も入れると6時間近く掛かりました。
とても面白い演出で飽きませんでしたが、
驚いたことに小学生くらいのお子さん2人と見に来ているお父さんがいて
その3人がとても楽しそうに休憩中に作品について語り合っていました。
普通小学生のオペラ鑑賞というと「魔笛」か
こんにゃく座の「セロ弾きのゴーシュ」あたりなのですが
大胆なお父さん!
そして素敵な2人のお嬢さん。
私も小学生の為のオペラ入門ページなど作りたくなりました。

◎3月27日(木)
昨晩NHKで「千と千尋の神隠し」のアメリカでの宣伝の仕方についての放送がありました。
成る程、周到な調査をして的確な公開の仕方を探り
しっかりした英語版を作ったから市場でも評価されたのだと分かりました。
色々なことを考えました。

まず子供について考えると
それなりの力を持った子でも、然るべき(しかるべき)指導を受けなければ
市場から的確な評価は得られない、
つまり志望校から合格の評価を得られないということ。

塾などの経営について考えると
それなりの力のある指導をしている塾でも、然るべき広告をしなければ
市場から的確な評価は得られない、
つまり家庭から頼りとされないということ。

昔ある映画で制作費○十億円と宣伝していたけれど
実はその半額が広告宣伝費だったとか。

考えたけれど、この塾についてはもうしばらく今のまま
つまり地道に、ご紹介やHPからのアクセスだけで行きましょう。
今預かっている生徒さんたちへの配慮もありますが
そもそもアカデミー賞を取ろうと考えていないからでしょうか。(?)(笑)
ただし、経営そのものが危うくなって
指導自体が続けられないと言ったことには絶対しません。
その点だけはいつも気を付けています。

そして一番大事なことに気づきました。
そもそも宮崎駿監督はアカデミー賞を取ろうとあの作品を作ったのではなくて
既存の作品にない良さ・魅力を持った作品を作りたいと思っただけだろうということ。
その力があまりにも大きかったから周囲が黙っていなかったのでしょうね。
だってアメリカの宣伝の力となった人たちは
皆、宮崎作品のファンだということでしたから。

この塾に限らず、良い先生は一所懸命に学ぼうとしている生徒を前にしたら
はい時間だから今日はここまで、とは言えないだろうし
(次の生徒がいるとそうせざるを得ない時もあるが)
指導に満足された家庭なら、どなかたに聞かれたら
必ずその塾を推薦してくれるでしょうね。
まず作品そのもの力が肝心。
つまり、 その子そのもの、塾そのものの力が肝心ということですね。

◎3月20日(木)
三寒四温とはよく言ったものです。
どの国の言葉にも独特の言い回しというのがあるとは思いますが、
日本語もじっくり見返すとなかなかですよね。
でも、ルーツが外国のものもあるからそれで豊かなのかな。
私の友人は、大学受験に失敗したときお父さんに
「ま、捲土重来だな」と一言だけ言われたそうです。
読み方分かりますか?
はいはい、こういう時は漢和辞典ですね。
もし今ここを読んでくれている人で
中学受験や高校受験が思い通りに行かなかった人がいたら
4月からの勉強を疎か(おろそか)にしないのが捲土重来ですよ。

◎3月15日(土)
教え子の一人が合格のお礼に記念品をくれました。
これまで色々な物をもらいましたが、
やはりそれぞれの品を見ると、くれた子を思い出します。
でも、例えば、ある子の成績表とか、授業報告書とか
そうしたものからも思い出はよみがえります。
だから、記念の品をくれなかった子たちも全く同じですよ。
(何か言い方がおかしいかな?)
要は、「余計な気は使うな」ということです。(本心です)
むしろ合格してくれた子には、こちらからお礼が言いたいくらいです。
だって、先生のアイデンティティを確認させてくれたんですから。

◎3月11日(火)
先日、偶然かつての教え子に会いました。
もう10年以上前に中学生だったのですから
社会人として活躍しているのも当然ですね。
海外の法令を扱う仕事をしているという事でした。
当然、私よりはるかに英語力があるようでした。
あの頃から私自身どれだけ進歩したのでしょう。
幸か不幸か、外見はそれほど変わってなかったようで
いきなり声を掛けられました。
彼女は見違えていました、容貌も中身も。
それほど目立つ子ではなかったけれど、今は仕事に燃えているようでした。
ほんの数分の立ち話でしたが、とても嬉しかったです。
「まだまだ頑張らなくては」と
こちらが元気づけられました。

◎3月7日(金)
復習用に勧めていた問題集が
何とどこの本屋さんにもありません。
そういえばこの頃見かけないなと思ってはいたのですが
色々調べてみたら、その出版社が倒産したそうです。
折角良い本だったのに、いったいあの本はどうなってしまったのでしょう。
どこかにたくさん眠っているはずなのに。
もったいない。
あるいはもう廃棄されてしまったのでしょうか。
もったいない。

◎3月5日(水)
外国から来て出世したお相撲さんはみんな日本語が上手ですね。
だったらみんなも同じ気持ちで英語の勉強したらどうだろう。
相撲はやらなくて良い。英語だけ勉強すれば良いんだから
きっとお相撲さんたちよりずっと楽だと思うのだけど。
と言いつつ「先生だって勉強しなくちゃ」だ。

◎2月27日(木)
中学生はそろそろ期末試験です。
卒業生から、「受験勉強のお陰で勉強の仕方が分かったから良かった。」
と言う話しを聞きました。嬉しいですね。

◎2月25日(火)
新年度の準備も一段落し、今年の中学入試問題を一通り解いてみました。
今はネットですぐ手に入るから便利ですね。
学校毎に特色があって面白いです。
入試問題から伺える各校のカラーというのも確かにありますね。

◎2月17日(月)
入試が終わったら、風もなんだか、ほんのちょっとかもしれないけれど
暖かくなったような気がします。
勿論、結果が思い通りに行かなかった人にとっては
そんなことまだ考えるゆとりもないかもしれません。
でも、
あまりにも話しが飛びすぎるかもしれないけれど、
ニュースで他の国の子供たちの様子も見てみましょう。
もっとずっと辛い(つらい)毎日を送っている子供もたくさんいますね。
君たち、いや私たちの目の前だけが世界ではないのです。
風の暖かさが早く実感できるようになると良いなと思っています。
正直言って、ネットで心中仲間を募り(つのり)、
本当に心中してしまった若者がいると知って、愕然(がくぜん)としてしまいました。
もし、万が一にもそんな気になった人がいたら、
ここを読んだのも何かの縁と考えて、
匿名で良いですから、メールくださいね

◎2月13日(木)
昨日、新しい生徒さんが無料体験授業に来てくれました。
名のある私立中学に通っていますが、そのトップクラスにいて、
悩みは一つ、授業が退屈だ、と言うことらしいです。
そこで、学校のカリキュラムを先取りするような形で
学校のものとは違う問題集をやってみることにしました。
今は学校では不等式をやっているということでしたが、
不等式については充分マスターできているようなので、
昨日の体験では、2元連立方程式をやってみました。
面白いように吸収してくれます。
とりあえず次回までの宿題の話をしたら、
是非出して欲しいということなので
多分このまま新しい生徒になってくれるでしょう。
今年もまた新たにお預かりできる生徒さんと出会えて幸せです。

◎2月5日(水)
長い受験の日々もやっと終わりました。
それぞれによく健闘し、各自の進学校を確定できました。
よく努力してくれたと感謝しています。
完全な望み通りには行かなかった子もいますが、
中途半端に決めた志望校は受けていないので
必ずや各自、進学後に満足のいく中学生生活を送ってくれると思います。
直前にはインフルエンザの影響を受けた子もいましたが、
当日は皆元気に受験できて、それが何より嬉しかったです。

◎1月26日(日)
千葉入試、全員うまくいきましたが、生徒は結構クールでした。
まだ本命でないと自覚しているようです。
親御さんの方がどのご家庭もホッとなさっているようです。
手続きをされたお宅もありました。確かに通えない距離ではありません。
きちんと考えて学校選びもされたのですね。
一番嬉しかったのは、どの子も出来た問題と出来なかった問題をはっきり覚えていたことです。
それだけ落ち着いて受験出来たということだと思います。

◎1月22日(水)
千葉受験、一人まず成功しました。お母さんの話では帰ってきてすぐ解きだして
お姉さんにも解いてもらって答え合わせをしたそうです。
結構合っていて本人も一寸ホッとしていたそうです。
ただ、やはり発表があるまでは不安だったそうです。それは当然です。
こちらも同じです。
だから合格したとの連絡は本当に嬉しかったです。
本人が次の授業で何と言って伝えてくれるか、楽しみです。
         ☆
体力的に千葉受験が出来ない子たちもいます。
そうした子たちにとってはとにかく最終確認をしっかり繰り返すだけです。
この時期、もう新しいものには手を出さない方が良いと思います。
過去問演習と弱点克服を繰り返しています。
毎年思うことですが、1月に入ると
会うたびに子供が成長しているのが実感できて
本当にびっくりします。感動することすらあります。
病気、怪我だけはしてくれるな!
この時期、言いたいのはそれだけです。
もっとも、かつて1月20日から1週間風邪で寝込んだのに
それが気分転換になったのか、第一志望に合格した子もいました。
子供のパワーは計り知れないものがあるのかもしれませんね。

◎1月19日(日)
やはり6年秋から見始めた生徒さんには色々な弊害もありました。
一番大きいのは、親御さんが中途半端な指導をしてしまっていることです。
中学受験のやり方での指導(塾で習うやり方)を徹底してくださるなら
親御さんの指導の効果も大きいのかもしれませんが
方程式で教えてしまうのは良くありません。
答えさえ出せれば良いという考えらしいのですが、
確かにそれをすんなり消化できるお子さんもいないことはありませんが
多くの6年生には荷が重いようです。
現に過去問指導で、かなりハイレベルの目標に向かっている生徒が
線分図を使えば分かりやすい問題を、文字式で解こうとして混乱していました。
その生徒は指導し出してから間がないので、
基本のスキルはマスター出来ている前提で志望校の傾向に合わせた範囲での、
本人とご家庭からのリクエストのある分野についての指導が中心でした。
しかし、この時期になり総合的な過去問対策として全分野をチェックしだしてみて
初めて線分図や面積図を殆ど使いこなせていないことに気づきました。
名のある大手の塾に4年生から通われ、お母様の指導で
それなりの成績を取って来ている生徒でしたから
この状態には正直言って、びっくりしました。
幸い、方程式では解きにくいと感じた所で
線分図を使うと分かりやすいと教えたもので、本人も喜んですぐにマスターしてくれました。
まだ2週間ありますから、こうした出来事が案外子供に自信を与えます。
面積図、線分図、状況図など、
とにかく数量を実感できる解き方が受験算数では必須です。
さっきの生徒も、塾ではそうした解き方を習っていたのでしょうが、
ご家庭で方程式を習ってしまって、混乱していたのかもしれません。
ご家庭で塾の勉強をフォローする場合は、
必ず、どう習ってきたのかを見ながらフォローしてあげてください。
このことはこの生徒のご家庭にも連絡をし、理解して頂きました。

◎1月12日(日)
昨日も一つ生徒に教わりました。
算数の和差算。
もし、小さい方の数を求めるなら、まず線分図を書き、
和から差を引くと小さな方の2倍になると説明し解いてもらいます。
ところが、昨日、生徒の一人が線分図を書いて、
小さい数をマル1として解きました。
つまり、和から差をひくとちょうどマル2になると考えたわけです。
この子は通い出して1年半ほどですが、算数は大の苦手でした。
それが、やっと割合の概念を理解し、
今はすぐに何でもマル1と置きたがります。
昨日もノートを遠目に覗きながら、
始めは「おいおい」と思って見ていましたが、
きちんと一致した所を見つけだし
わり算をしてマル1にあたる量を見つけだしました。
そうか、和差算を割合で解く方法もあったのかと
昨日はその子に教わったというわけです。

◎1月10日(金)
中学受験生はいよいよ千葉県の私立中学受験が始まります。
数々の模試を受けてはきているが、
実際の中学入試の雰囲気はやはり模試とは相当違うのだろう。
それはこれまでの受験生も異口同音に言っていました。
やはり個別を受ける子は総じて気が小さいです。
そんな子供たちの心臓がバクバク言うのは相当辛いでしょう。
都内の本番受験前にその雰囲気を味わい、
一つでも多くの合格をつかんでほしい。
そんな姑息な理由から、通わないであろう遠地の中学の受験、
いわゆる試し受験を勧めてしまいます。
だが、実際、2月1日受験校が第一志望で、
試し受験なしに受け、うまく行かなかった例を知っているので
遠地受験当日の大変さは承知の上で勧めてしまうのです。
当然ながら、ここで出鼻をくじかれては元も子もないので
必ず合格できる学校を受験してもらいます。