日本山岳耐久レ―ス(長谷川恒男カップ)




スタート直後から息が切れる。

日 程:1993年10月9日(土) 快晴
コース:東京都・奥多摩
     五日市青少年村〜日ノ出山〜御岳山〜
     大岳山〜御前山〜三頭山〜生藤山〜
     青少年村
距 離:71.35km
タイム:14時間20分54秒
順 位:33位/450人中
完走者:301人(時間内完走率66.9%)

 第一回目とあって、ヒマラヤ登山や山岳マラソンの世界で名を知られた錚々たる顔ぶれが参加した。そんな中で果たして自分の実力はどんなものか、試してみたかった。
 コースは奥多摩の千m級の山々をほぼ一周する縦走路。普通に歩けば二泊三日はかかる。
 水、食料、雨具、ヘッドランプなど規定の装備を持って午前10時スタート。
 出だしから走ることにしたが、大半の者は長丁場を覚悟して、最初からマイペースで歩いている。この大会をあくまでタイムトライアルと考えるか、それとも24時間のかち歩き大会と考えるかは、人によって分かれるところである。
 最初のピーク日ノ出山はとにかく登り一方、後半バテないように適度に飛ばす。その先、縦走路に出る頃には早くもランナーの間隔がまばらになってきた。とにかく、登りは早歩き、平坦な所と下りでは極力走る方針で行く。
 大岳山、御前山を過ぎ、今回のコースの最高地点、三頭山に着いたのはすでに午後4時半。夕焼けの向こうにシルエットとなった富士山が浮かぶ。
 途中、何回か順位を教えてもらったが、知らない間に少しずつ上位に上がっているのが嬉しい。
 ヘッドランプを付け、しばらくベテラン女性ランナーと併走するが、彼女は女性では現在3位の位置につけていたようだ。
 夜になると辺りは真っ暗。ヘッドランプに浮かぶ山道を獣のように息を切らして進む。距離は長いが舗装路と違って思ったより足への負担は少ない。ルートも要所要所に印があり、落ち着けばそれほど迷うこともなかった。
 連続行動10時間を超えると体力とともに精神的にキツい。遅いランナーたちはもうどこかでビバークの準備をしているのかもしれない。
 深夜、ライトで照らされたゴールが見えた時には、まるで遭難一歩手前で生還したように感動した。最後、ダッシュで入ると会場から声援と拍手で迎えられる。
33位という順位は我れながら上出来であった。
 14時間21分の長い一日が終わった。


御前山付近を行く。

[参考タイム]
 五日市青少年村 10:00
 日ノ出山     11:29
 大岳山      12:46
 御前山     14:24
 三頭山     16:42
 生藤山     20:14
 青少年村     24:21

[私なりのアドバイス]
・自分がどれだけの時間で完走できるか事前に
 見極めた上で、自分に必要な物を厳選し、できる
 だけ軽量化を図るべきだと思う。
  私は長袖薄手のランニングシャツとランニング
 タイツ。防寒用としてはゴアテックスの雨具(上)
 のみとした。
・走る自信があれば、靴は軽いランニングシューズ
 の方が良い。
・登りは早歩き、平地・下りはとにかく走ることを
 心がける。夜になると、コースもわかりづらくなり
 ペースは必ず落ちてしまう。
・食料は、ミニドーナッツ1袋、ゼリー2袋、
 スポーツドリンクを持参した。


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