富士登山競走



五合目辺りから見た富士山。ここまででやっと半分。気が遠くなりそうだ。

日 程:1991年7月25日(木) 快晴(一回目)
     1992年7月25日(土) 晴れ(二回目)
コース:富士吉田市役所〜五合目〜富士山頂
距離:21km  標高差:3,000m
制限時間:4時間30分

 「日本一過酷なレース」
 それが毎年7月25日に行われる富士登山競走である。今でこそ、一昼夜をかける山岳レースや超長距離のウルトラマラソンが存在するが、一気に3,000mを登り詰めるレースは他にはない。制限時間もきつく、完走率も5割という、まさにサバイバルレースである。
 前夜、友人の経営する河口湖のペンションに泊めてもらい、翌朝スタート地点の富士吉田市役所へ行くと全国から来た鉄人たちが集まっていた。
 7:30分スタート。当然だが最初から登りである。舗装路から浅間神社の杉並木の道へ入る。
 このレースは体力、精神力はもちろんだが、ペース配分が難しい。前半あまり飛ばすと後半必ずバテてしまう。かといってあまりゆっくりしていると狭い山道で先行者を抜くこともできず、時間制限に引っかかってしまう。
 さすがに富士山はこの時期でもあまり暑さは感じないのが唯一の救いだ。
 五合目で水とアンパンで腹を満たし、あと半分。ここまで来ると回りには走っている人間はおらず、みな最後の気力だけで頂上を目指している。
 登山道の脇には倒れ込むランナーも次第に増え、まさにサバイバルレースだ。体力の消耗、制限時間へのあせり、自分との闘い

 結局、第一回目の挑戦はわずか12分遅れで時間内完走を逃した。頂上には立てたので自分としては満足だったが、しかし帰りのバスで完走メダルをもらった他のランナーを見ているうちにいいようのない悔しさに襲われた。自分は本当に最後まで持っている力の全てを出し切ったのだろうか? 
 その答えを出すため、翌年再び参加。今度は4時間16分06秒で無事に時間内完走を果たすことができた。

[完走のためのアドバイス]
・富士山のためのトレーニングは最低4月頃から。
 平地を走っていてもダメ。とにかく低くてもいいから山を走った方が良い。
・毎日のヒンズー・スクワットは効果的。
・五合目でサポートが受けられない人は水と流動食をナップザックに入れて走った方がいいかもしれない。
 ウェストバッグは腰に負担がきて良くないと思う。
・登山レースということで、たまにトレッキングシューズのような底の厚い靴で参加している人がいるが不可。使い古しの軽量シューズがベスト。
・レース中、頭、首、腿などに適時、水をかけ冷やすと良い。


富士山頂上。
今までの人生の中で一番ビールがうまかった瞬間!

[参考タイム]
スタート 7:30
頂上に正午までに着かなければ失格となる。

         一回目       二回目
 吉田市役所  7:30   7:30
 中の茶屋   8:12   8:09
 馬返し     8:41   8:36
 五合目     9:45   9:32
 六合目   10:03     ―
 七合目   10:30  10:12
 八合目   11:34  11:12
 富士山頂  12:12  11:46
 


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