第4回 小田原・箱根路・足柄路チャレンジ・マラニック



スタート会場の小田原アリーナで準備運動。


エイド・ステーションに女の子がいるとつい長居してしまう私・・・(笑)



喘ぎながら金時山へ向かうランナーたち


金時山頂上でお約束の「まさかりポーズ」
ここまででやっと半分!の距離

[コース概略]
小田原城から乙女口まで登り一方の舗装路(ここがキツイ!)
そこから金時山を経て足柄峠までが山道。そして再び舗装路となる。

[所要時間]
スタート  0:00
小田原城  0:40
宮ノ下   2:15
乙女口   3:02
金時山   3:59
地蔵堂   5:05
ゴール   6:56


日 程:2001年4月14日(土) 快晴

距 離:60km  タイム:6時間56分45秒

コース:小田原アリーナ−小田原城−箱根湯本−大平台−小塚橋−乙女口−金時山頂−足柄峠−地蔵堂−アリーナ

 

 このところ、フルマラソン以上の大会には出ていなかったので、久々に自分の力を試してみようと思った。大会名の「マラニック」とはマラソンとピクニックの合わせた造語だが、小田原・酒匂川畔から箱根の金時山頂をぐるっと回って帰ってくるこの大会は距離60km、標高差約1,100m。少なくともピクニックのような気楽な気持ちで臨めるほど甘い内容ではなさそうである。

 

 当日は快晴。スタート会場の小田原アリーナからは残雪を頂いた富士山、そして今日これから目指す箱根の山々が一望できた。その中でポコッと突き出て見えるのが金時山。バカでかい富士山が後ろに控えているので小さな丘のようにも見えるが、小さく見えるということは裏を返せばそれだけ遠いということか。

 

 参加者は全体で百人ぐらいだろうか。フルマラソンの自己記録により朝7時と8時スタートの2グループに分けられる。私は後ろの8時スタート。ストレッチをしてトイレで出すモノ出して・・・。中にはウェストバッグに水筒を詰めた重装備?のランナーもいたが、私の持ち物はとりあえずコンパクトカメラと財布、ティッシュぐらい。スタート前、これらの小物をデイパックに詰めるかウェストバッグにするか迷ったが、結局前者にした。ウェストバッグのランナーもけっこういたが、私はどうしても腰の辺りがユサユサするのが苦手。

 

 8時過ぎ、いよいよスタート。スタッフの声援に見送られてゾロゾロと走り出す。ここから7km先の小田原城までは交通量の多い一般道を行くため、スタッフのガイドランナーに導かれて全員一定のペースで走る。38分後、最初のエイドステーション(以下「AS」と表記)である小田原城着。ここで10分近く休み、全員で記念撮影のセレモニー。本当は悠長にこんな所で休んでいる気分ではないのだが、主催者側の計らいなので仕方がない。

 

 水分、食料を補給し、いよいよ再スタート。その途端、のんびりムードがサバイバル・レースに急変した。まだまだ先が長いというのに、ランナーたちはけっこう速いスピードで飛び出していく。こういう時、私はまず自分に近いレベルのランナーを探し、しばらくその人に付いていく。できれば男性よりも女性ランナー、しかも走り慣れている感じのおばさんランナーがいい。男性ランナーだとお互いに張り合ってしまってペースにムラが出てくるが、おばさんランナーはえてしてコツコツと刻むようなピッチで走るので安定感があり、いいペースメーカーになってくれる。

 

 小田原市街からしばらく小柄なおばさんランナーに着いて行き、箱根湯本のASでほっと一息。せっかくだからと思い立ち寄って、オレンジやナッツを頬張りながら、ふと脇を見ると「あっ、おばさんがいない!」

 一緒にいた彼女たちは早くも前方数百m先を逃げるようにして走っていた。ASでサッと通り過ぎるか、ゆっくり立ち寄るかがベテランとトーシロの分かれ目なのだと納得。何とか彼女たちに付いていこうと試みるが、この辺りからいよいよ箱根の山登りロードが始まる。見る見るうちに離され、そのうち背中さえも見失ってしまった。集団は完全にバラけ、一人孤独なランニングとなる。

 

大平台辺りの坂は延々と続き、かなり厳しい。よく晴れた空の下、右手に見える金時山から明神ケ岳へ続く山々にはそこかしこに桜の花が満開で実にのどかな風景だが、身体の方はヒィヒィ言っている。汗が乾いて塩となり、ふくらはぎが今にも攣りそう。何度も立ち止まりそうになるのを堪えながら、それでもスロージョグのようなペースで足を進める。

 宮ノ下、小塚橋とASごとにしっかり立ち止まりスポーツドリンクをもらいつつ、ストレッチを繰り返す。ようやく登り坂のロードが緩くなり、ホッと一息、やがて金時山の登山口である乙女口ASに着く。ここまでで走行距離約28km。

 

 この先はいよいよ本格的な山道。鬱蒼とした林の中へ木の階段が続いている。周りのランナーはかなりヘバッてきているようだが、現金な私は得意分野の山道に入ったとたん、元気が出る。山屋である以上ロードでは負けても山登りでは負けたくない。途中、追い抜かれて見失った数人のランナーもこの金時山への登りで巻き返すことができた。擦れ違いで下山してくるハイカーたちは長袖シャツの格好でTシャツ、ランパン姿の我々を見て「寒くない?」と聞いてくる。実際、こちらは暑くて冷たいビールの風呂に今すぐ飛び込みたいぐらいだ(笑)。

 

 良く晴れた土曜日とあって、山頂は多くの人でごった返し、金時茶屋も満員御礼状態。写真を撮ったり、名物土産「金太郎の腹掛け」を買ったりして10分ほど休憩。すぐに足柄峠に向かって下山開始。そろそろ足にきているランナーを尻目に急斜面もお構いなしにガンガン下る。

 やがて道はダートに代わる。ここでウェストバッグを身に付けた一人のランナーと知り合い、その先しばらくは一緒に走る。幸い、彼は地元出身でこの先のコース状況も詳しく教えてくれて大いに助かった。

 道はダートから再び舗装路へ。やはり下りは楽だ。とりあえず足さえ前に出していれば一定のスピードが保てるのだから。でもあまり調子に乗っていると最後になって足にくるかも・・・。

セーブしながらもゴールを目指す。

 

 途中、地蔵堂ASでは手打ちそばのサービス。ここまでくればまぁ完走できそうだし、せっかくだから食べていくか。近くを走っていたランナーと相席でしばし歓談。しかし、みんな物好きだよなぁ。それにしても、このマラニックではASでの食料、飲み物が充実していてほとんど飲み食いしてばっかり。おかげで走っていても常に腹が重い感じがつきまとう(笑)。

 

 残り10km。そろそろスパートをかけたいところだが、まだ何が起きるかわからない。実際、最後の酒匂川沿いの直線路ではヒザとふくらはぎがバキバキ状態で、永遠の距離を感じた。

何度も手元の時計を確認し、このままなら7時間を切れそうだと必死に自分を励ました。

 そして、いよいよゴール・ゲイトが見えてきた。スタッフのアナウンスにちょっと照れくさくなりながらも最後のテープを切った。タイムは6時間56分45秒。長いようで終わってみればあっという間のレースだった。

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