インド・ガルワールヒマラヤ遠征(1980.4.20〜6.20)

 

  
荷物を満載したバスでヒマラヤへ向かう。      道端で一休みするサドゥー(巡礼者)たち

 

 
ガンゴトリ氷河を行く。バックに聳えるのは怪峰シヴリン(標高6,543m)

 


Mt.カルチャクンド 標高6,617m 未踏峰。右手の西稜から頂上を目指す。

 

   
C1からC2への雪壁を登る。(標高約5,000m)    C3への急峻な登り(標高約5,500m)

 ヒマラヤは山が好きな者にとっては憧れの地。私にとってもそれは長年の夢であった。
 幸運にも、そのヒマラヤへ私は大学3年の春、遠征隊のメンバーとして行けることになった。

 目指すはインドの大河ガンジスの源「ガンゴトリ」と呼ばれる地域。ヒンズー教の聖地であり、また中国との国境に近いという宗教上、軍事上の理由から長い間、外国人が入ることを許されなかった地域である。

そこはまだ六千〜七千m級の未踏峰が数多く残っているクライマーにとっては垂涎の地。であった。
 われわれが目指す「カルチャクンド」という山も未踏峰である。

 4月下旬、デリーで食糧などを調達した後、われわれは一路北へ向かう。
 猛暑や下痢に悩まされながらも、バスに揺られ、峡谷を歩きキャラバンを続けた。

 そして、夢にまで見たヒマラヤがついに現れた!
 初めて間近に見るその大きさに圧倒された。

 目指すカルチャクンドは氷河の奥に堂々と聳えている。本当にあの頂上までたどり着けるのだろうか?

 最初のうちは標高四千mを超えると高度の影響で頭が痛く、誰もがフラフラの状態だった。
 そんな中、苦しい荷揚げの日々が続く。

 とにかく、まだ誰も登ったことのない山だからルートも自分たちで探さなければならない。
 われわれは西稜に沿った急峻な雪の斜面に取り付いた。

 薄い酸素に息は乱れるが気分は最高!
 夢にまで見たヒマラヤ。
 そこに今、自分が立ち、遙かな高みを目指して登っている。


 

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