もう一度見たい山の映画

数ある映画の中でも山登りをテーマにしたものはとても少ない。今回は私が見た山岳映画の中で、ぜひもう一度見てみたいと思っている作品を紹介したい。

高校生の頃だったか、平日に学校をさぼってガストン・レビュファの「星にのばされたザイル」を見に行ったのが、思えば私にとって最初の山の映画だった。岩と雪のモンブランやシャモニ針峰群を舞台に繰り広げられる美しい映像はいつか自分も海外の山へという気持ちを湧き起こさせたが、その反面、ストーリー的にはあまり変化がなく、途中で眠くなってしまった覚えがある。
 映画としては、かえって同時上映のスキー場を舞台としたサスペンスものの方が面白かった。そちらの内容はスキー版「ダイ・ハード」といった感じで、残念ながらタイトルを忘れてしまったが、あのスピードと迫力に満ちた映像をぜひもう一度見てみたい。

また、こちらもタイトルを忘れてしまったのだが、往年の名アルピニスト・ボナッティらのパーティーによるモンブラン・フレネイ中央岩稜での悲劇を扱った作品。内容としてはヨーロッパ・アルプス版「八甲田山−死の彷徨」といった感じで、次々とクライマーたちが吹雪の中で死んでいくのだが、当時、ボナッティに陶酔していた私としては、食い入るように見た記憶がある。

さらに私の心に深く残っている作品として「モンブランの挽歌」というTV用劇映画がある。これは外国のTV局で制作され、NHKで再放送を含め3回ほど放映されたと記憶しているが、何度見てもそのたびに感動した。
 つい最近、クライマー山野井泰史氏を描いたノンフィクション「ソロ」の中でも紹介されているので、映画の内容についてはそちらを読んでいただきたい。とにかく私もこれを見て胸を熱くし、山の世界にすっかりハマってしまったのはたしかである。

以上が私にとってもう一度見てみたい山岳映画だが、どなたかこれらの映画に心当たりがあれば情報をぜひお願いします。

 最近では「K2―ハロルドとテイラー」やスタローン主演の「クリフ・ハンガー」、あとパタゴニアのセロ・トーレを舞台にした「SCREAM of STONE(邦題「彼方へ」)」などがレンタルビデオでも見ることができる。それらの作品については、こちらと相互リンクしていただいている涸沢貴族さんの「キレットルーム」に詳しいので、ぜひそちらをご覧いただきたい。
 あと西田敏行主演の「植村直己物語」なんていうのもありました。
 植村さんの配役は誰にするか決まるまで大変だったらしいけど、一時はあの作家の椎名誠氏の名前もあがったとか…。それにしても、同じ山岳部にほんの一時期いたことのある私としては、あの新人合宿のシーンはちょっと身につまされて懐かしかったなぁ。(笑)
 

1999.12.23〉

Essay Index