わがアウトドア・カメラ遍歴 2

 またまたカメラの話の続き…。
 数年前、巷でクラシックカメラがちょっとしたブームになり、若い人が二十年前のニコマートやオリンパスペンを持ち歩くようになったことがあったが、その頃から私も本屋でアンセル・アダムスのヨセミテの写真などを見て、せっかく山へ行っているのだからもう少しまともな写真を撮りたいと思うようになり、ニコンのマニュアル一眼レフを使うようになった。
 昔の金属製マニュアル機というのは重いし、私のようなビギナーには咄嗟の時の操作が何とも厄介だが、それでも良い写真がたまに撮れた時などはさすがは世界のニコンと納得できて嬉しいものである。こういったカメラを使う喜びというのは、例えば昔のウッドシャフトのシモンのピッケルを持っているのと同質のものかもしれない。
 沢登りの時など流れる水を白い糸のように見せる滝の写真を撮るには絞り込んでスローシャッターが使えなければならないし、反斜光の多い山では偏光フィルターが重宝する。そういう意味で最近はよほど軽量化を図る登山でない限り一眼レフを持っていく。
 ちなみに私が沢登りに行く時は、カメラを胸の前で固定できるハーネス式のケースで包み、三脚は邪魔にならない程度に脚を伸ばしたまま背中とザックの間に斜めに差し、シャッタースピードは常に1秒に固定。こうしておけば目の前に次々と滝が現れても速やかに対応できる。
 しかし、ランニング登山など時間や重量をギリギリまで切り詰めたい時は、さすがに一眼レフは断念。中古のオリンパスXA2を愛用している。「XA2」は「XA」の弟分だが、操作がシンプルな分、山では「XA2」の方が圧倒的に使いやすい。
 そんな感じでマニュアルの一眼レフとコンパクトカメラを山では使い分けていたのだが、つい最近まったく衝動的にニコンを下取りに出し、ミノルタのAF一眼レフを買ってしまった。とにかく格安だったのと、近頃ピントを一々手で合わせるのがちょっと億劫になってしまったからだが、買う前は今流行りのデジカメとどちらにしようか、少し迷ってしまった。
 ホームページを作っていると、デジカメはやはり欲しいと思うのだが、とにかくこう次から次へと目まぐるしく新機種が発売されると、一体いつが「買い時」なのかよくわからない。
 何人かの人に聞いてみたが、やはり電池を結構消耗したりして気温の低い時にきちんと作動してくれるか不安だし、高画質を求めると記憶媒体の容量が必要になるなど、山で気楽に使うにはまだまだ未知数な要素が多いような気がする。
 そんなわけで、このホームページの画像はもっぱら普通のプリント写真をスキャナーで読み取って作っている。
 もし、デジカメを山などで使っている人がいたら、画質の善し悪し以外にその使い勝手などぜひ教えてくださいな。

2000.1.8〉

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