冬の南八ヶ岳・周遊コース
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日 程:2001年2月10日(土)〜11日(日) 単独 |
二日目 天候:快晴時々曇り(稜線上は強い西風) 行者小屋(起床・朝食)4:30〜6:16−地蔵尾根−地蔵ノ頭7:10−赤岳7:50〜8:00−横岳9:30−硫黄岳10:45−赤岳鉱泉12:12−行者小屋12:50〜13:45−美濃戸口15:53 近くに陣取っているK山岳会パーティーの賑やかな声に目が醒める。テントの入口を開けて外を見るとまだ暗い。昨夜もその中に一人騒がしいおっさんがいて、ちょっとムッとしたが、朝だからまぁいいか。 空は満天の星。真っ暗な空に白い山々が回りを囲み、赤、黄、緑のテントが仄かに明かりを放つ様は、何となくSF映画の中の宇宙基地のよう。 シュラフをきちんと畳みテント内を整理してから、ディパック一つで出かける。 取り付いた地蔵尾根もよく踏まれており、ラッセルは無し。先行パーティーをどんどん追い抜いて先へ行く。振り返ると月光の下、阿弥陀岳が幻想的に浮かび上がっている。稜線が近づくとちょっとした鎖場、そしてほんの申し訳程度の細いリッジが現れるが大したことはない。 地蔵ノ頭に思ったより早く着いたので、昨日満足な写真を撮れなかった赤岳を再び目指す。頂上付近は雪煙が舞っているが、今日はよく晴れ、雲海の上に富士山も見える。 冷たい風に打たれながら赤岳頂上着。権現岳の向こう正面に先月登った甲斐駒をはじめ、仙丈、北岳の南アルプスの山々、その右手には中央アルプス。左手は奥秩父の山並み、そして今来た北の方角を振り返ると真っ白い浅間山が見える。 赤岳頂上から斜面を下り、いよいよ横岳へと向かう。ガイドブックによると八ヶ岳一般コース中の難路となっている。20歳の頃、冬に一度通った経験はあるが、はたしてどんなものか。 「迷わず行けよ、行けばわかるさ。」アントニオ猪木がよく言う一休和尚の言葉を思いながら、ちょっとだけ緊張しつつ先へ進む(笑)。 横岳は大きく分けると三つのピークから成っており、所々に急な雪の斜面や鎖の張ってある凍った岩場がある。吹雪いている時や重たい荷を背負っている時は難所だろうが、それほど困難さや危険は感じなかった。もしかすると硫黄岳から南下する方が難しいのかもしれない。 横岳最高峰から硫黄岳は吹きっさらしの広い稜線。この辺りから冬の八ツ特有の西風が猛烈に強くなってくる。広い斜面なので、冬富士のように吹き飛ばされる恐怖はないが、それでも眼を開けていられず辛い。 そのうち冷たい風に打たれ過ぎてカキ氷を急いで食べた時のように頭がキーンと痛くなってくる。手袋をはめた左手で耳の辺りを叩きながら進む。朝出発する時に風がほとんど無かったので羽毛の高所帽をテントに置いてきてしまったが、これは失敗だった。 時折、風がゴォォ!と唸りをあげて向かってくると思わずこちらも「ええかげんにせんかいっ!」と関西弁で怒鳴りたくなる(笑)。 目印となるケルンを一つ一つ越え、ようやくだだっ広い硫黄岳の山頂へ。 相変わらず風は強く、辿り着いた登山者は頂上の大きなケルンの陰に身を寄せている。赤岳、阿弥陀岳の頂上付近は灰色の雲に覆われている。 とにかく早く風を避けたくて、すぐに下山。樹林帯の中に入ってホッと一息つく。ジョウゴ沢、大同心沢出合を越え、赤岳鉱泉へ。ここもかなりの数のテントで賑わっていたが、回りの景色は行者小屋の方が素晴らしい。さすがに少しバテて、中山乗越のちょっとした登りにも足がなかなか上がらない。 ようやく行者小屋前のベースに到着。自分のテントに向かおうとすると目の前に「Y.Sudo」と書かれたゴアライト・テントが。このHPとリンクしていただいている「やっぱり山が好き」のSudoさんと会うことができた。事前に来ることを知っていたが、日程も一日違うし、これだけのテントの数だからまず会うのは無理だと思っていたのだが。一緒に写真を撮ったりして、しばし歓談。Sudoさんは今回、単独で阿弥陀北稜を行くらしい。大したものです! 私は今日中に帰らなければならないので、すぐにテントを撤収。Sudoさんはルートの偵察へ。 Sudoさん、また、どこかの山で会いましょう! 山々を振り返りつつ行者小屋を後にする。しばらく行くとトレース上で数人の登山者が立ち止まって右手の林をじっと見ていた。何だろうと視線を向けると・・・ギョッ!熊? 黒い体毛にズングリした体。よく見るとニホンカモシカの子供だった。木の芽だろうか、人目を気にすることなく何かを一所懸命ムシャムシャと食べていた。 今回は冬の南八ツの一般コースをグルッと回り、それなりに充実した山行だったが、もう少しグレードアップしてもよかったか。次回は簡単なバリエーション・ルートでも行ってみようかな。 ※今回、山で会ったsudoさんのページ |
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[現地情報] 行者小屋は、冬季は年末年始や週末のみ営業。 テント1張\500 素泊まり\5,500食事付きも有(2001.2現在) 夏沢鉱泉は通年営業。 問合せ先はどちらもtel.0266-74-2285 冬季において稜線上のその他の小屋は閉鎖 [今回見かけた動物] ニホンカモシカ(行者小屋下) |
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