チロル民族博物館

宮廷教会とチロル民族博物館

インスブルックの王宮の隣りに宮廷教会とチロル民族博物館がある。王宮前から東へ向かう通りに面して小さな入り口がある。チケット売場では博物館と教会の見学券がある。両方とも面白いのでぜひ見るべきだ。



(宮廷教会)
教会では厳かなパイプオルガンの音楽を聴くことができる(夏の間は毎日演奏するそうだ)。教会はマクシミリアン大王の墓所だが、遺体は埋葬されていない。豪華な彫刻のある棺が教会ホールの中央に置かれている。その周りには大きな歴代王家の人物の大きな銅像ある。

宮廷教会は団体観光客も来る人気の場所だが、もう一方の民族博物館も結構面白い。



民族衣装

民族博物館の3階には、民族衣装のコーナーがある。衣装を日光に当てないようにしているのか、薄暗い部屋にたくさんのマネキンがあってチロルの衣装を展示してある。全体に地味だが、よく見るとたくさん刺繍があってけっこう豪華なものだ。マネキンの大きさから見て、昔のチロル人はあまり背が高くなかったようだ。

伝統の
マスク


チロルのナマハゲ

チロルにも秋田のナマハゲに似た行事がある。12月初旬の聖ニコラスの日にクランプスという鬼が家々を回って悪霊を祓うという。

民族博物館にはクランプスのマスクがたくさん展示されている。いかにも悪魔らしい形のものから、天狗のように鼻の長いもの、普通の親父のようなものといろいろある。チロルの谷ごとに伝統に違いがあるようだ。

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