Only you.....

◇The last talk◇






家の人たちに内緒で、 と一緒に、自分の部屋に戻った。

バレたらどうしようかと思ったけど、それより今は と一緒にいたかったから。


今は の温もりを感じていたかった。

不安だった・・・・・。

と一緒にいないと、夢から覚めてしまうような気がして・・・・・。




と一緒に、過ごす自分の部屋は、いつもとなんにも変わらないのに違うように感じた。

がいるだけで気持ちが変わる・・・・・。




・・・・・もう、あんなこと・・・・・。」


部屋に入ってすぐ、わたしを抱きしめ は言った。

が少し震えているような気がした。

もしかして もわたしと同じ気持ち・・・・・。

嬉しかった。

凄く嬉しくて、それでも言葉で上手く伝えられない。

の言葉に対してそのまま黙って肯く。

上手く喋れなかった。

口を開いてしまったら、泣き叫んでしまいそうだったから・・・・・。


「俺・・・・・おまえに、別れを告げられて、何も言えなかった・・・・・。」

「ごめんなさい・・・・・。」


わたしは、それだけ答えるのが精一杯だった。


「これからは、我慢するな。今だって・・・・・。」


の瞳が少し潤んでいるように見えた。


気づいた瞬間・・・・・。

今まで我慢していたものが一気に溢れ出す。

わたしは、そのまま の胸で泣いてしまった。



どれくらい長い時間、 の胸で泣いていたのだろう・・・・・。

気が付くと、 は、凄く優しい顔をしながらわたしを見つめ、頭を何度も撫でてくれていた。


の優しさに包まれながら幸せを感じる。

優しくされれば、されるほど、涙は止まらない。


「おまえ、泣き虫だな・・・・・。」

「だって・・・・・。」


一生懸命気持ちを伝えようとしたけど、 の唇が重なって、言葉が途切れる・・・・・。


・・・・・愛してる・・・・・。」


唇が少しだけ離れて、 が囁く。


「わたしも・・・・・。」


の気持ちに応えたくて、”愛してる”って言葉を言おうと思った瞬間・・・・・。

わたしを、真っ直ぐに見つめる、 の視線に恥ずかしくなってしまって、最後まで言えない。

きっとわたしの顔は、真っ赤になっていると思う。

恥ずかしいと一度思ってしまうと、余計なことまで浮かんできて、ますます恥ずかしくなってしまった。

そのまま俯いてしまったわたしに、 は聞いてくる。


「続き・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「聞きたい・・・・・。 から、言って欲しいんだ・・・・・。」

「・・・・・わたしも・・・・・ のこと、好き・・・・・。」

「・・・・・好き、だけなのか?」

「ちが・・・・・うよ。」

「・・・・・聞きたい・・・・・。」



の瞳が、悲しそう色に変わった。


言葉で伝えることも必要なときがある。

今、伝えなくちゃきっとずっと言えないままになってしまう。

もう、後悔はしたくない。

から離れることなんて出来ない・・・・・。


「・・・・・わたしも、 のこと・・・・・愛してる・・・・・。」

「ああ、俺も・・・・・。」


抱きしめていた腕に少し力を込めて耳元で囁く。

耳元で少し囁かれただけで、体の奥が熱くなる・・・・・。


はきっと、気づいたと思う。

恥ずかしくて、誤魔化すように口を開く。


「俺も、の続きは?」

「さっき、言っただろ?」

「もう一度、聞きたい・・・・・。」

「・・・・・・・・・・・・。」

「ダメ?」

「バカ、だな・・・・・。」


は、頬に軽くキスをしてから、おでこをコツンと合わせた。


のこと、愛してる・・・・・。もう、俺から、離れるな・・・・・。」

「うん・・・・・。」


は、わたしの欲しい言葉をいつもくれる。

安心させてくれる。

わたしも・・・・・。


は、少しビックリした顔をしながら、頬を赤く染めながら黙ってしまった。


わたしから、 に、初めてしたキス・・・・・。

そのときの の顔は、一生忘れないと思う。

でも・・・・・。


「おかえし。」


からのおかえしは、眩暈を起こしそうな熱い口づけだった。

このとき、 には勝てないと思った。

一生懸命誤魔化したつもりが、全然ダメだったってこと?

悔しくて、わたしも におかえししてみた。

でも・・・・・。

結果は、始めから決まっていたのかもしれない。




それからわたしたちは、長くて短い夜を一緒に過ごした。

久しぶりに、 と一緒に過ごした夜。

凄く幸せな時間・・・・・。

寝てしまうのが、勿体無いって思ってしまうぐらいだった。


わたしの心が、 でいっぱいになる。

これからは何度でも言える。

を、愛してるって・・・・・。





ひとりぼっちで過ごした時間。

でも今は、隣に がいる。


いっぱい悩んで、たくさん泣いて・・・・・。

それでも、 から離れることは出来なかった。


一人の人だけを愛すること。

きっと、誰にでも出来ることじゃナイと思う。

でも、わたしは、 に出会うことが出来た。

きっとそれは、凄いことだと思う。



離れていた時間に、たくさんのことを思い出した。

付き合い出したばかりの頃の新鮮な気持ち。

を想う気持ち・・・・・。



どうして、 のことを信ることが出来なかったんだろう。


わたしは、 のことが好き。

も、わたしのことが好き。

それなのに、大切な人を、疑って嫉妬してしまった。

はいつも、わたしにたくさんの愛情をくれていたのに・・・・・。


大切な人に出会えたこと。

それだけで凄いことだと思う。

でも、それだけじゃナイ。

もわたしのことを大切に思ってくれる。

凄いことだよね?



大好きな と、一緒に過ごすこれからは、今までとは違う。


に愛されている・・・・・。

今なら自信をもって言える。






もう、離れたりしない・・・・・。






END




2003.3.5
くみ




+++あとがき+++
終わりました〜!
最後まで読んでいただきありがとうございましたvv
でも、姫条くんはこの後どうなったのでしょうか?
きっと、それは別の話し?
いつになるかわかりませんが・・・・・(汗)
えっと、リクの内容は、誤解から生まれた妬きもちによって とのことを、自分から身を引いてしまう。
でも、最後はハッピーエンド!
とっても切なくて、でも甘×たっぷりぃ〜でした。
ちゃんと書けたでしょうか?(苦笑)
不安です・・・・・(汗)
でも、書いてて楽しかったです〜v
はなさま、リクありがとうございました。





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