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◆ポリオ患者・死亡者数及びポリオワクチン被害者数◆

時期区分 62-64 65-69 70-74 75-79 80-84 85-89 90-95 96-98
自然感染ポリオ患者数
(伝染病統計より)
504 171 34
同ポリオ患者死亡者数
(人口動態統計より)
138 86 26 13 12
ワクチン被害者数
(厚生省保健医療局発表資料より)
20 65 31 13 12

情報提供  予防接種情報センター   藤井 俊介  e-mail : su-fujii@hat.hi-ho.ne.jp

 

ポリオ予防接種廃止を検討すべきとき                00.5.24 毛利子来
                                 「たぬき先生のお部屋」より抜粋
4月に福岡県内でポリオ(小児麻痺)の予防接種を受けたあと三歳の女児が死亡し一歳の男児が右下半身麻痺で入院した。また、熊本市の五ヶ月の男子がけいれんと心臓停止を起こして入院した。それらの因果関係ははっきりしないが、予防接種による副作用を完全には否定できない。従来から、ポリオ生ワクチンによる麻痺の発生率は、接種を受けた本人で約400万回に1人、家族などで約200万回に1人は生じると言われている。実際も、厚生省が被害と認定したケースは98年末で120人、うち死亡4人、障害を残した人116人にのぼっている。一方、本物の小児麻痺つまり野生のポリオウィルスによる小児麻痺は、日本では1981年以降は全く発生していない。世界的にも、99年の時点で、インドとアフリカなど限られた地域にしか流行はない。 WHO世界保健機関は、2000年内に絶滅状態になるとコメントしている。こうなると、ポリオ生ワクチンの接種を漫然と続けることは考えもの、副作用を増やすだけになる。現にアメリカでは、多くの州で不活化ワクチンに切り替えている。しかし、本物のポリオの絶滅が近いのに、予防接種を続けるのはどんなものか。少なくとも、ここでポリオに対するポリシー戦略を再検討する必要がある厚生省が、その作業に早く本腰を入れることを求めてやまない。      「たぬき先生」こと毛利子来