A 君の親から

結審を前に、今思うこと


 私は、だまされました。今、そういう思いでいっぱいです。
 病気の恐ろしさばかりを強調して、副作用はほとんどないと書いてある予防接種手帳、育児雑誌、それを支える予防接種推進派の医師たちに。

 あの、MMRワクチンを接種してしまい長男をなくし、その後やっとの思い出生まれてきてくれた長女(今年9才)、次男(今年6才)がいます。この子達は、何ひとつ予防接種を受けていません。それなのに、この子たちのほうがよっぽど元気にスクスクと育っています。母子健康手帳の予防接種の記録のページを見ても、この元気な子供達のは、真っ白です。
 死んでしまった長男のページは、ツベルクリン・BCG、百日ぜき・ジフテリア・破傷風、ポリオ、そして「麻しん・風しん・おたふくかぜ(MMR)」の欄に、何年何月何日に接種されたと記録が残っています。彼の生後4ヶ月頃の日付から、最後に受けたMMRの平成元(1989)年10月25日まで。

 なくなった長男は、はじめ(MMRの中の)おたふくかぜワクチンのために、無菌性髄膜炎にかからされ3週間以上の入院を強いられました。
 「おたふくかぜ」なんて・・・・・。長女が幼稚園の年少の時、園ではやり、同じマンションに住んでいて、同じ組でスクールバスも隣にすわって一緒に帰ってきて、その後公園でも遊んだその子が、次の日に発症しました。けれどもそれだけべったり一緒にいたうちの長女には、全然感染していませんでした。小学校一年生の時にも、少しはやりましたが結果は同じでした。それにその時、幼稚園や小学校でおたふくかぜにかかってしまったお友達も、誰も髄膜炎になったとか、入院したとかいうことはありませんでした。
 おたふくかぜワクチンなんて接種する必要があったのでしょうか?おたふくかぜだけじゃない。結核にも、百日ぜき・ジフテリア・破傷風にも、はしか、風しんにも、長男を亡くすまでは接種してあたりまえ、それが必要、それが義務だと思っていた。これらの病気にも、何ひとつ、長女も次男もかかっていません。
 自分の子供を亡くすという大きな犠牲をはらい、とても悲しい経験をしてはじめて予防接種の恐ろしさを知らされたのです。

 なぜもっと早く「副作用が多発している」という事実を公表してくれなかったのでしょうか。
 (長男が接種されたワクチンの製造元、財団法人・阪大微生物病研究会は、MMR製造において)製造方法を無断で変更し、国家検定を受けていないワクチンを販売し、業務停止の処分をうけるなんて犯罪じゃないですか。人の命にかかわる事に、そんなことをして許されるのでしょうか。
 誰の為のワクチンなんですか?誰の為の予防接種なんですか?副作用が、何百分の一とか、何千分の一とか言われますが、一人ぐらいだったら死んでもいいんですか?その子が自分の子だったらということも考えてください。
 健康な子供に、わざわざ毒を注射しなくても、病気になってしまったらその病気を治す、まともな薬を開発してくださいよ!

 今思うことは、病気よりも、営利の為に作られたワクチンの方がとてもおそろしい。またそれを守ろうとし、副作用を家族の病気、他の病気のせいにしようとする阪大微研、厚生労働省それらとぐるになっている医者たちの方がよっぽど恐ろしいということです。
 何の為の救済制度なんでしょうか?もっと子供達やその家族の立場になって考えてほしいです。

 これが不必要なワクチンの為に息子の命を奪われた私の気持ちです。