■89.10.31 三種混合ワクチンを中止  「はしか単独」で接種 国分寺市

 予防接種により無菌性髄膜炎などの副作用が間題となっているはしか、おたふく風邪、風しんの三種混合ワクチン(MMRワクチン)の接種について、東京都国分寺市は三十日、MMRワクチンの接種をはしか単独のワクチン接種に切り替えるよう各医療機関に通知した。はしか単独ワクチンに切り替えた自治体は全団で初めて。
 厚生省が二十五日に各都道府県に対し、当分の間、MMRワクチンの接種は慎重に行うように通知したことを受けての措置。
 通知内容は@MMR予防接種をはしかの予防接種に切り替えるA保護者からMMR予防接種の強い要望があった場合は同市内の専門の医療機関(六カ所)で問診、体温測定、既往症の確認などを慎重に行って受けることができる−など。
 厚生省によると、MMRワクチンは四月以降、全国で約五十万人が接種。このうち数千人から三万人に一人の割合で無菌性髄膜炎と疑われる副作用が発生している。

*記事の大きさは上の通り。すでにこの時点で国分寺市の難聴被害事例が市に届いていたはずだが記載はない。しかし、それがこの判断の要因と考えられる。