富田林は西本願寺派の寺院、興正寺を中心として築かれた寺内町。今井同様通りは格子状になっており、写真左側の「鼓楼」は町の中心部近くにある四つ辻の角に建てられている。
	現存の度合いにおいては今井に及ばないが、これはむしろ今井が特殊だと見るべきだろう。富田林市は大阪のベッドタウン。人口９００万の大都市圏にこれほど大規模な町並みが残ったのは奇跡に近い。
	何の変哲もない市街地を抜け、古い町並みに足を踏み入れたときの感動は何とも言えない。空気さえも違って感じられる。足を止め、深呼吸をして歩き出す。

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