今井町imai-cho
(奈良県橿原市・重伝建) 

現存の度合い、規模ともに最大と言われる寺内町
(旧バージョン)

今井町は、一向宗門徒による自治が行われていた「寺内町」の一つであり、現存する町並みの規模としては寺内町として最大を誇っている。東西600m、南北300mに及ぶ町の7割が江戸時代の建物で、人気のない通りを歩いていると日常の現実感が失われていくほどだ。何度でも足を運びたくなる町だ。

江戸時代、この町は大和の商業の中心として繁栄を謳歌した。今でも立派な屋敷が数多く残る。壁がきわめて厚いため、火事が起きても延焼しなかったという。それ故に多くの建物が今に残った。最も古い今西家住宅(タイトル写真右側)は、何と1650年築。

かつてはこの町のあちこちで、たくさんの古い看板が見られた(奈良盆地南部では製薬が盛んなため、その多くは薬の看板だった)。しかしその後、町並みの整備に伴ってそのほとんどが撤去されてしまった。非常に残念であり、腹立たしい。その中で、この「おにみみかぜぐすり」の看板が昔ながらのデザインで頑張っているのが嬉しかった。(旧バージョン参照)

→テーマ別写真館「寺内町」
→重伝建地区一覧
→初代バージョン
→新バージョン

まちなみ街道トップページへ

写真館INDEXへ