<はじめに>   生きていればよいさ   
     〜著作と背景コメント〜

<はじめに>、


★個人ホームページの多くは明確な目的があり、管理人の著作物などを冒頭に置きます。そういう指摘や希望もありましたが、神津陽塾では扱いませんでした。
 このホームページは「元祖駿台式 神津陽論文塾」のタイトルで出発し、放漫経営暴露と駿台労組の戦線拡大を恐れた山崎駿台理事長らが神津他一名に一億五千万円の損害賠償裁判を起こすに到り神津裁判闘争の武器と化しました。幸いに既報の通り駿台との裁判は労組側勝利で終結し、不当解雇も撤回されました。
 論文科講師としての駿台予備校とのケンカでは、管理人著作や略歴紹介は労組攻撃材料に悪用される可能性もあるため不要と判断しました。だが争議終結し駿台予備校との直接的関係が切れた後では、必要性を検討する余地があります。
 今の神津陽塾の読者は、労組や講師や卒業生など駿台関係者のほか、旧叛旗系互助会や旧友、さらに元左翼ウオッチ趣味者にまで拡大中です。駿台OB・互助会関係者・趣味者がバラバラな情報で書き込めば、掲示板は混乱します。
 そこで神津と別々の場で接点のある青年と壮年の交流と言う現状目的を確認し、交流促進のための基礎情報を提供しようと考えました。神津が互助会にも駿台にも関わり30年間本を出し続けてきたのは事実ですし、三上治や荒岱介が自伝を出す時世ですから宣伝嫌いの管理人も多少の読者サービスを致します。

<書いたこと・やったこと>   

*宇和島(原潜が衝突した実習船の水産高校のある愛媛県南部の中心地)で高校や市立図書館の貸出し冊数は一位。大学では勉強しようと上京し中大法科で真法会研究室に入るが、法律的思考訓練の傍ら同人誌に参加し神保町巡りをする。
 素朴な正義感から故久保井拓三委員長の処分撤回闘争に関わり、昼間部自治会書記長となり学生会館管理運営権獲得・学費値上げ白紙撤回に遭遇。組織統制に反発する三上治らと三多摩に移り、貴重な勝利体験の深化を目指し「叛旗」創刊。その後「叛旗」等への執筆や対外講演の他、「<かくめい>への越境」「根底への出立へ向けて」「SECT6+大正闘争資料集」「自立と日常」などを編集・執筆。

1970年「蒼氓の叛旗」現代思潮社刊(23歳頃執筆分、新左翼系ベストセラー)
  71年「かくめいの原圏」現代思潮社
  71年「焔への確執」現代思潮社(同人誌「魔歌」掲載の20歳頃の評論所収)
  72年「関係の磁場」現代思潮社
<上の四部作は古書店を探せば入手可能だが、「焔への確執」は滅多に見ない>

*だが75年9月三上治は単独離脱し「乾坤」発刊。76年12月にメンバー総意で叛旗派を自主解散し、77年共著「<叛旗>解体」79年共著「<解体>以降」「<叛旗>全縮刷版」を総合企画で刊行。
  78年共著「全共闘 解体と現在」田畑書店刊。
他方で下請け仕事で永岡書店の「時事用語」「常識問題」など改訂・分担執筆。  
  80年「吉本隆明試論」流動出版<沢山刷ったが古本では見ない。角川文庫吉本「共同幻想論」解説で一部紹介>

*その後に専門学校の文書作成実務講師などの傍ら、出版業に転じた友人に協力し「見える心・見えない心」「いじめの構造」「妄想社会」など新書判の教育心理学シリーズを編集、共同執筆。
  81年共著「メッセージ フロム30s」総合企画。
  84年「ブンカの傾向と対策」知人館(同窓会誌寄稿や祖父母追悼文を含む)
  85年「一世風靡語事典」大陸書房
  85年「大衆的知識人の時代」彩流社
<ブンカ〜は当方に在庫あり。一世風靡〜はたまに見る。大衆的〜は販売中)

*この間に旅行会社顧問として文書作成指導、会社本人訴訟で最高裁まで勝訴。個人手配旅行でヨーロッパを回り、旅行交流講座を企画、都市別ガイドを作成。また編集プロダクションで雑誌・週刊誌・目録など校閲、リポート等執筆多数。
  87年「兎の耳〜もう一つの伊達騒動」創風社出版(今は南伊予史の基本書)<お家騒動の背景の400枚書き下し考察を機に、怨念の対立の両家が和解>

*89年論文科準備会より駿台予備学校に関わり、論文科法学系主任を務める。互助会も議論と交流と相互扶助を重ね、
  91年共著「メッセージ フロム40s」刊。
  91年「論文教室生中継〜法学系」駿台文庫
  92年「歴史的現在〜ターニングポイントを読む」JCA出版
<論文教室〜は争議解決後も何故か重刷せず。歴史的〜は当方在庫あり>

*周知の通り98年初より駿台争議開始・労組結成、神津ホームページ開始。  
  99年6月共著「乱世に声あり〜メッセージ フロム50 s」総合企画刊<駿台争議経緯や全共闘世代講師との思想分岐考察なども所収、在庫あり>

*2000年2月駿台争議勝利的終結、裁判和解、解雇撤回。これからどうするか、心が楽で面白い関係への転戦を図りつつ、たけし風と別の「余生」を準備中。