個人的にはヤマハ最強デッキだと思っているK-1xwです。
前回いぢくりましたK-1Xをベースに電源強化や高音質パーツを投入するなどしてリファインされた当時の最上位 モデルです。デザインはパネルの色がシルバーになり、サイドウッドが付けられるなど最小限の変更にとどめておりますが、見た目の高級感とでもいいましょうか、インパクトはかなり強いです(^^)
そう、このデザインに惚れて入手したようなもんです。音質や性能なんて2の次です。ナンパする時だって、まずは外観からでしょ?それと同じ。ちょっと動機が不純だったかな(^^;;
入手したのは今から2年以上前になります。某オクで送料入れても諭吉でお釣りが来る程度だったと思います。今ではその倍くらいですかねぇ。
届いても、ジャンク品という事でしたので動作チェックすらせず仕掛品置き場にずぅっと立てて置いたものです。
とにかくカッコイイ!
パネルの色が違うだけでこうも印象が変わるもんなのかと...!
なによりサイドウッドが最高にイイ味出してます!
不思議な事に、シーリングパネルは開けておいてもキレイにまとまっているように見えてしまいます。
え?そんな事ないって(^^?
それではバラしはじめます。
サイドウッドは天版に取り付けるタイプで、シャーシと共締めではありませんでした。
4本のビスでガッチリ固定されているように見えますが、強度云々より見た目重視の選択だったのではと思います。でも、いいですね!
天版を開けるとこんな感じです。
電源トランスが凄い事になっている以外はK-1Xとほぼ共通のようです。
トランスが気合い入ってますが電源基板は共通
でした。
しかし、良く見ると音響用のイイ奴が付いています!
メイン基板も基本的には同じですね。
でも、良く見るとコンデンサを中心にイイ奴が投入されてました。
MUSEやブラックゲートなどなど、当時のヤマハらしい選定ですね。
でもオペアンプ等は変更せずNJM4558Sのままでした。ちょっとガッカリ(^^;
このままの状態でも、アイドラーが滑りまくりですがなんとか動作しました。
ノーメンテでこの状態というのはある意味凄い事だと思います。ソニーのESG以降ではまずあり得ない耐久性です。
試しに録音してみましたが、一番心配だった消去ヘッドも問題なくバッチリ!良かった!!より一層やる気が出てきましたよ!
メカもこれといって変更は無いようです。
っていうか、汚れがけっこう凄い...!!
使いっぱなしだったのかな?
裏側も同じ。メカは全く同じですね。
このブツはジャンク業者から入手したのですが、何故か所々に泥というか砂というか...ザラザラしています(^^;
いずれにしても、徹底清掃して仕上げは一緒にお風呂ですね(^^)
さて、バラバラにして作業開始です。
K-1xで慣れてますので、楽勝ですね(^^)
前回同様、タクトスイッチも全数交換です。
FLも再ハンダしておきます。
電源部のコンデンサも交換しておきます。
16V8200uFっていうのが入手できなかったので、10000uFで代用しました。ちょっと強化?!
メイン基板も全体的に見直して再ハンダしておきました。
NR基板のコネクタと銅バー部分は必ず割れています。
今回はピンチローラーなど入手出来る部品は全て交換する事にしました。
しかし、残念ながらピンチローラーはT側のみでS側は供給ENDでした。でも逆に20年以上も前の製品の部品がまだ残っているというのは凄い事だと思います。
ヤマハSSの対応も恐縮してしまうくらいご丁寧で...惚れちゃいましたよ!
リーフスイッチもしっかり磨いておきます。
地味ですが、とっても大切な部分です。
あとは前回同様バラバラにして徹底的に清掃しながら組み立てていきます。
バラす時、M2.5のちっちゃいネジがすんごく堅くて、普通
のドライバーではネジを潰してしまいそうでしたのでBPの「勝負用ドライバー」で勝負したところ、見事に回せたのですが...曲がってしまいました!!!
何もこんなにキツく締めなくても.....
アイドラーも新品に交換します。
やはり弾力といいグリップ力といい、全然違いますね!
メカの整備が完了しました。
2度目ですので楽勝でした(^^)
フロントパネルは一緒にお風呂に入って磨き上げて、ツマミ類は超音波洗浄しました。
スプライン部分に詰まった汚れもキレイに落とせました。
最後の調整です。
とくに問題は無かったです。メカの調整も結局元の位置に戻りました。偶然かもしれませんが素晴らしい精度のメカです!
最後にテープスピードとアジマスを我が家のライブラリに合わせ(もちろん聴感!)て完了です。
ピカピカになった外装を付けて完了です。
ちょっと離れてみると新品みたい!!汚れていただけでフロントパネルはほぼ無傷。ラッキーでした(^^)
前回のK-1xと比較してみますが、差がよくわからないです(^^;;;;;;;
強力な電源部なのでより力強い低域を予想していたのですが....同じようにしか聞こえないのは気のせいかな(汗
でも、長時間聴いてみると、全体的に余裕というか落ち着きというか...そういう部分で違いがあるような気がします。明らかな違いは体感できませんでしたので、ブラインドテストでは外すかも?!
キレイな高域と細くて弱めな低域が特徴でもあり欠点でもありますが、素直な音のデッキである事は確かです。
見た目もゴージャスな感じですのでラックの中でも存在感は抜群!こりゃ手放せない逸品です!っていうか、一度手放したら最後、私の小遣いでは買い戻せないですね。最近の某オクの相場はバブリーですから...(困