僕のレヴューが参考になるとも分かりませんが、基本的にネタバレはしていないので、ビデオを借りるときのお役に立てれば幸いです。後味良いとか悪いとか、それくらい書いているときもあります。
さよなら子供たち
惑星ソラリス
スパイ・ゾルゲ
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Movie
僕のレヴューが参考になるとも分かりませんが、基本的にネタバレはしていないので、ビデオを借りるときのお役に立てれば幸いです。後味良いとか悪いとか、それくらい書いているときもあります。
さよなら子供たち 惑星ソラリス スパイ・ゾルゲ 2004/11/16
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さよなら子供たち
ルイ・マル / フランス,西ドイツ / 1988
第二次世界大戦下、フランスのカトリック学校に疎開している少年のクラスに転校生がやってくるが、その子が実はユダヤ人だったということを知ってしまう。当時のフランスでもユダヤ人狩りが行われていたのだ。少年たちの友情や周囲の人々を映した、監督自身の自伝的な作品。 この作品には残酷な場面も、直接戦争をしている場面もありません。誰かが死ぬところすらありません。子供が出てくるにしては少し落ち着いている印象を受けましたが、割と日常的な雰囲気で暗くはないです。それが逆にリアリティを持たせていて、見ている側に染み入るのだと思います。監督もこの出来事がこんな風に静かに深く突き刺さったのでしょうか。戦争の悲劇や人の弱さを映しているのは当然ながら、戦争に関わりのない僕の子供の頃に味わった歯がゆい思い出や傷も思い起こされました。わざとらしく感動を誘う映画ではありません。ただゆっくりと尾を引きます。 落ち着いて映画を観たいと思ったら、お勧めします。星は5つです。 2004/11/16
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惑星ソラリス
アンドレイ・タルコフスキー / ソ連 / 1977
惑星ソラリスに存在している海は理性を持った有機体で、人の潜在意識にあるものを具現化できる。観測ステーションでは科学者たちが各々に狂気の淵に立っていた。そこへ送られた心理学者は自殺した妻と出会い、葛藤する。哲学的なテーマを持った作品。 SFですが、思っていたようなものとは違いました。哲学的です。あんまり宇宙自体は関係無い気がします。日常に非現実を介入させて、よりリアルにしたという印象。ジャンルで嫌厭してはいけませんね。セリフが多くなく、展開もとてもスローなので、集中力のない僕は上の空になりやすかったです。精神的に疲れていたときに観たので、なんだかげっそりしてしまいました。一つのセリフやシーンに囚われて考え事をしてしまうこと数え切れず。元々長い映画なのに、ニ倍くらいも掛けてしまいました。テーマは深いところまで理解しきれていません。何度も観るのに体力が要るので、またいつかゆっくりと観るつもりです。 時間と体力があって、考える映画を観たい人にお勧めします。きちんと観ていたとしたら、文句無しの星5つです。 2004/11/07
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スパイ・ゾルゲ
篠田正浩 / 日本 / 2003
太平洋戦争前、戦争を防ぎたいという理想の元、8年もの間ドイツと日本の機密をソ連へ送り続けたスパイ、リヒャルト・ゾルゲの姿を描いている作品。彼の周囲の女性、彼と共にゾルゲ諜報団を結成した新聞記者の尾崎にも焦点が当てられている。 歴史に関して全く無知な僕が見ても、それなりに楽しめました。やけに長くて淡々としている割に、事柄をいろいろ詰め込んでいるので、退屈はしなかったです。理解するのに精一杯・・・勉強してから見ればもっと面白かったんだろうか。逆に事実をしっている人にとっては、心情描写が足りないかもしれません。中途半端?流れはとにかく落ち着いていて雰囲気が良いです。昭和の生活が気に入りました。予告の激しさは微塵もないので騙された気分ですが、それで良かったと思います。どうでもいいけど予告の曲は誰?星は3から4あたり。 歴史を適当に垣間見たい、くらいの気分の方が楽しめると思います。詳しい人、アラ探しをしたい人には勧めません。僕はなかなか楽しめたので、星は4つ。 2004/11/07
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