加藤 天岳(かとう てんがく) 1883年から1951年 画家。 明治十六年豊浦郡田耕村(現在の豊北町)に生まれる。 本名は弥五郎。 幼少から絵を好み,ことに歴史画が得意であった。 十六歳のとき上京して,高島北海の門にはいり,次いで歴史画家尾形月山について学んだ。 明治四十三年碧水浮空の山水夏景は,宮内省買い上げの光栄を受けたが,このとき天岳は二十八歳であった。 田耕村では天岳後援会をつくり,その大成を嘱望したが,三十五歳で病となり,大島郡屋代村(現在の大島町)に移転。 昭和二十六年岩国市で没。六十八歳。