商品の詳細

商品番号 KJ156
商品名 四国八十八ヶ所本尊
価格 70,000
寸法 本紙 幅   28.5cm
    高さ  71cm
総丈 幅   47.5cm
    高さ 148cm
軸先
時代箱
状態 良好
作者 不明


四国八十八箇所(しこくはちじゅうはっかしょ)

四国にある空海(弘法大師)ゆかりの88か所の寺院の総称で、四国霊場のもっとも代表的な札所である。
単に八十八箇所とも言い、あるいはお四国さん、あるいは本四国とも言われている。
四国八十八箇所を巡拝することを四国遍路、四国巡拝などともいう。

江戸時代ごろから西国三十三所観音霊場、熊野詣、善光寺参りなど庶民の間に巡礼が流行するようになり、そのうちの1つが四国八十八箇所である。
これを模して四国別格(番外)霊場や小豆島には小豆島八十八箇所霊場・江戸には御府内八十八ヵ所霊場など、全国各地に大小さまざまな巡礼地が作られた。
「移し」または「写し」とも呼ばれ、四国遍路隆盛の証左ともいわれている。

88の霊場寺院を結ぶ道を遍路道という。
阿波国の霊場(23か寺)は「発心の道場」、土佐国の霊場(16か寺)は「修行の道場」、伊予国の霊場(26か寺)は「菩提の道場」、讃岐国の霊場(23か寺)は「涅槃の道場」と呼ばれる。

他の巡礼地と異なり、四国八十八箇所を巡ることを特に遍路と言い、地元の人々は巡礼者をお遍路さんと呼ぶ。
また、霊場に参詣することを「打つ」と表現する。
八十八箇所を通し打ち(後述)で巡礼した場合の全長は1100 - 1400km程である。
距離に幅があるのは遍路道は一種類のみではなく、選択する道で距離が変わるためである。
自動車を利用すると、打戻りと呼ばれる来た道をそのまま戻るルートや遠回りのルートが多いので、徒歩より距離が増える傾向にある。
一般的に、徒歩の場合は40日程度、自動車や団体バスの場合で異なるが8日から11日程度で1巡できる。
さらに、高速道路の整備により、最短で巡拝する熟練者は5日で1巡する。

遍路は順番どおり打たなければならないわけではなく、各人の居住地や都合により、移動手段や日程行程などさまざまである。
1度の旅で八十八箇所のすべてを廻ることを「通し打ち」、何回かに分けて巡ることを「区切り打ち」といい、区切り打ちのうち阿波、土佐、伊予、讃岐の4つに分けて巡礼することを特に「一国参り」という。
また、順番どおり廻るのを「順打ち」、逆に廻るのを「逆打ち」(さかうち、または、ぎゃくうち)という。近年は順序にこだわらず打つことを「乱れ打ち」といわれている。
なお、逆打ちは順打ちよりも御利益があるとされるが、これは一般的に順打ちを前提とした道案内などがなされていることから難易度が高くなることや、衛門三郎が順打ちではお大師様(弘法大師)と出会えなかったが逆打ちすることによって出会えたとされる言い伝えなどが理由とされる。
さらに、閏年に逆打ちを行うと倍の御利益があるとする考えがあり、閏年は逆打ちが平年に較べ多くなり、それに目をつにけた旅行会社が逆打ちツアーを閏年に行うようになった。

遍路(巡拝者)は札所に到着すると、およそ決められた手順(宗派や指導者によって多少異なる)に従って参拝する。
それは、手水舎でお清めをしたのち本堂と大師堂において燈明・線香奉納をし般若心経・本尊真言・大師宝号などの読経を行い、最近は希になったが御詠歌を唱え、その証として納札(おさめふだ、後述)を納める、また、写経を納めることもある。
境内にある納経所(のうきょうじょ)では、持参した納経帳(のうきょうちょう)や掛軸や白衣に、札番印、宝印、寺号印の計3種の朱印と、寺の名前や本尊の名前、本尊を表す梵字の種字などを墨書してもらう。
この一連の所作を納経とも言う。朱印目当てに急ぎ巡る遍路は、判取り遍路(はんとりへんろ)またはスタンプラリーとか納経所遍路とか「はやぶさ」と揶揄されることもある。

八十八箇所すべてを廻りきると「結願」(けちがん、結願成就)となる。その後、高野山(奥の院)に詣でて「満願成就」となるが、これは特に定められたものでないものの、納経帳や掛軸に高野山奥の院の項があるので参拝するのが一般的である。


ウィキペディアを引用


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