その5.白猫

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もう一つ、忘れてはならない事件があります。
あれはまだ、母が幼稚園に勤めていたころのことでした。


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朝、掃除をする為に窓を開け、掃除機を取りに行ったほんのわずかなすきに白い猫が

玄関にはいっていたのです。

この猫は
小柄な白猫で、家の中へ入りたがる癖があり、それまでに二回ほど、
部屋の中に入られたことがありました。

が、この時は全く入っていることに気が付かずにいました。

普通に掃除をしていると、チーがばたばたと暴れています。
どうしたのかと行って見ると、なんとあいつが入っているではありませんか。

猫のほうも私を見ると大暴れ。

向かって来たらどうしようと恐怖を感じましたが、すばやく叉私の部屋の開いている戸から、
逃げて行きました。
チーにもしものことが無くて良かったと、ホッとしたものです。

あの白猫も、その後可愛い三匹の子猫を生みましたが、何か毒でも食べたのか
急に瀕死の状態になって、庭に横たわっているのを見かけました。

残された子猫はお腹をすかせてさ迷い、ある大雨の日一匹は、溝に流され怪我をしましたが、
近所の人に助けられ、よその人に引き取られたと聞きました。

もう一匹の白い子猫は、それからしばらくたって、家の門の前で、死んでいるのを見つけました。
可哀想にきっと空腹で、それで母猫に連れて来られていた家の庭に来たのでしょう。

もう一匹白い子猫がいた筈ですがどうなったのでしょうか。
チーを狙った憎い野良猫ですが、こうなると哀れです。


自然の厳しさを感じます。


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